テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
朧
7,914
Null
74
おばけさん
274
#wrwrd
8/|/aB(旧アイビー)
1,612
「カナエ!」
「…サーシャ?」
「やっっと見つけた」
「お前、勝手にいなくなんなよ」
「ごめんごめん笑」
カナエは俺の相棒だ
どうやら愛猫であるロトに餌をあげていたみたいだ
「ロトに餌あげるの忘れてて…」
「お前…それロトが可哀想だかんな 」
「分かってるよ〜」
「僕とロトは何年も旅をしてきたんだから、ちょっとくらい待つの平気だもんね」
「ね〜ロト?」
まるで人間の言葉を理解しているかのように
ロトは眠そうな声色で鳴いた
協会の外では小雨が降っている
生憎の天気だ
こんな天気じゃいつものルーティンの散歩すらできっこない
「そういえば今日はどうするの?」
「今日…ってなんかあったか?」
「サーシャったらすぐ忘れるんだから笑」
「今日は児童所の子たちに会いに行くって言ってたでしょ」
「んぁ〜すっかり忘れてたわ」
「サーシャひっどーい」
「ぜってぇ思ってねぇだろ、笑」
「バレた?笑」
カナエに言われて思い出した
今日は児童所に行くんだった
児童所とは年齢が幼く攻撃がない子ども達が力を手に入れるまで、国で管理してくれる所だ
別館では高年齢でもう攻撃を扱いきれなくなった人や、
10代になっても攻撃が表れない人たちもいる
そしてなぜ俺がそこに行く予定だったか
特殊変異解決部隊は攻撃が表れない子供たちに、少しでも早く表れるようコツなどを教えるためにも動く
そして、今日は俺が当番の日だった
「でも、こんな天気じゃ教える気にならないよねぇ」
「あぁそうだな」
「ましてや俺みたいなインドア派の人間が、こんな天気に出かけるかっつーの」
「たしかに、笑」
「まぁ、今日は休むわ」
「はいはい、明日はちゃんと行きなよ?」
「僕もついて行ってあげるからさ」
「まじ?」
「感謝だわ〜」
この時点で結末は決まっていた
カナエが俺に同行するだなんて言わなければ
あんなことは防げたのかもしれない_____。
NEXT▶︎▷
コメント
1件
みぅです🤍🥀 2話、読ませていただきました。 サーシャとカナエの軽い掛け合いがすごく自然で、ほっこりする空気感だったのに…最後の一文で一気に胸が締め付けられました。カナエが同行すると言わなければ防げたかもしれない「あんなこと」って何だろう。平和な日常の裏にすでに伏線が張られてる感じがして、続きが気になりすぎます。 ロトも可愛くて、児童所の設定もまだ謎があるから、これからじっくり世界観に浸っていけそう。えのきさんの緩急の付け方、好きです🌙