「ほら、あ〜んして」
目の前の苺がユラユラ揺れて、食べて欲しいと主張する
「あぁ…もう///」
渡辺は、真っ赤な顔で口を開き…
差し出された苺を口にした
「この苺…凄く甘い…///」
感動した渡辺は、阿部に自分の苺を差し出した
「これは、相談に乗ってもらった…お礼です」
そう告げると、阿部は躊躇なく口を開く
「さすが阿部ちゃん…手慣れてる…」
感心した渡辺に、そう言われた阿部は
「失敬な」
そう言って、あざとく頬を膨らませる
「だから、阿部ちゃん…そう言うとこだよ」
渡辺がそう言って笑い、阿部も…それにつられて笑い出す
「………」
そんな2人を、先程まで買い物に夢中だった宮舘が…何も言わずに見つめていた
阿部と別れ、部屋に戻った宮舘に元気がない…
「涼太…何かあった?」
「いや、大丈夫」
「………」
【大丈夫】と言われてしまえば、それまでで…
どうすれば良いか悩んでいた
『?』
突然、頭の中の彼が喋り掛け…
翔太はソッとリビングを出た
『そんな事するの?恥ずかしいんだけど…///』
『涼太、元気付けてあげたいんでしょ?』
『それは確かに、そうだけど…』
『じゃあ、頑張ってやらないとね』
『……///』
翔太は、無言で頷いて…再びリビングに顔を出す
コメント
2件
