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収録終わり、テンション高めの康二がふっかにふざけてちょっかいを出していた。最初は笑ってたふっかも、何度も話を遮られて、だんだんイライラしてくる。
深澤:「お前さ、ちょっと黙っててくれね?」
康二:「えっ…なんなん。急にそんな言い方」
深澤:「空気読めよ。今、マネージャーと真剣な話してたの見てたろ?」
康二:「……ごめん。そんなつもりやなかった」
康二の声が小さくなる。
でも、ふっかは止まらない。
深澤:「お前、最近全部“ボケ”でごまかしてばっかじゃん。ちゃんと考えて動けよ」
康二:「……オレなりに真剣やってる。ふっかには見えてへんだけやろ」
言い合いが白熱して、深澤が康二の肩をガンッと強く叩く。
場が一瞬、凍る。
深澤:「……悪い。手、出すつもりはなかった」
康二:「……………っ、もういい、」
康二は何も言わずにその場を出て行った。
しばらくして。
ふっかさんが廊下で体育座りしてる康二を見つける。
深澤:「……まだいたのか」
康二:「うるさいわ。先帰ればええやん」
康二は目を赤くしていた。
怒ってるというより、悲しそうだった。
深澤:「本当にごめん。お前が頑張ってるの、俺が一番知ってるはずなのに。
最近、スタッフにもメンバーにも気使ってばっかで、俺…余裕なくて」
康二:「オレ、ふっかさんに褒められたくてやってたとこあんねん。
でも、全部否定された気がして、悔しかった」
深澤がそっと康二の横に座り、手を伸ばして頭をぐしゃぐしゃにする。
深澤:「悪かったって。…でもな、康二。
お前が無理して笑ってるの、見ててわかる時ある。
本音、ちゃんと出せよ。俺にぐらい」
康二の涙が頬を伝う。
康二:「ほんまはな……たまには“よくやってる”って言ってほしかっただけや」
ふっかさんはそっと康二を抱きしめる。
深澤:「言うよ、何回でも言う。お前、よくやってる。ほんまに頑張ってる」
康二の肩が、小さく震えた。
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