ぐっすり休んで疲れも吹き飛んだ翌日、早速私は手荷物として持ってきたキャリーバッグ2つを開け広げ始めた。
衣類・日本の食材・その他雑貨、そして
デスクトップPC及びゲーミングモニター
遡ること4,5日前、ドイツ渡航目前の私はあることに悩んでいた。
荷物の配送である。
普通の人なら
全部、郵送、ハイ終了!
で済むだろう。しかし、かかる関税や配送料を考えると、資金に余裕があまりなかった私は頭を抱えた。
ない頭を捻って、振って、叩いて、たまに実家のネコチャンと昼寝して、ようやく一つの考えにまとまった。
ありがたいことに私が乗る予定の航空会社は23kgの手荷物2つ、つまり46kg預ける事ができた。
手荷物であれば、郵送ほど関税に敏感にならなくて済むし、面倒なインボイス*1も書く必要は無い、なにより配送料はタダだ。
そうと決まれば、動くのは容易い。
まずは関税などを考慮して、物品の料金が低いものを郵送ボックスへ。
たしかこっちに入れたのは、衣服やPC用のサブモニター、その他雑貨だったと思う。
そして大きいキャリーバッグへはデスクトップPCやゲーミングモニターなどを、衣類などをクッションにして丁重に入れた。
私が使っているのはミドルタワータイプと言うある程度大きいPCと、24インチのモニターだったので、分解などしてなんとか収まった。
正直、重量についてはほぼ勘だった。というのも、キャリーバッグをおいて計れるような重量計なんてものはうちにはなかったのである。
でもまぁ、キャリーバッグも2つあったし、空港の重量計で量って最悪、小さいキャリーバッグと荷物を入れ替えたりして、対処すればいいかなんて考えてたが、バッチリ収まっており、それも杞憂に終わった。
そして、キャリーバッグ2つ(30kg)と持ち込み荷物(5kg)を気合で持ち込み、飛んだ。
で、現在。
まず確認したかったPC及びモニター。
モニターは取り出した時点で察した。うっすーらと亀裂が入っていたのである。
PCの方はどうだろう。コード類を繋いでいざ電源ON。
ピピピピピッ ピピピピピッ
なんだこれは。このPCともだいぶ長い付き合いであったが聞いたこともないようなビープ音*2を発し始めた。
原因やビープ音の回数など調べてみるが、該当するものはない。
日本であれば予備のパーツやモニターを使ってある程度の原因特定・修理をすることができるが、パーツもなければモニターもない。手詰まりである。
あんだけふわふわに梱包したのに、一体どんな扱いを受けたんだね君たちは。
途方に暮れてとてつもなく長い溜息をしながらこう言ったのを覚えている。
「あー、やったわ」
結局その後、近所のPCショップで内部の掃除と原因究明をしてもらい、パーツの交換は自分で取り寄せて行い、事なきを得た。ショップでの代金、パーツ代、モニター代、合わせて€550(70,000円~80,000円)くらいしたと思う。
もしこれを読んでる人に海外移住を考えている人がいたら言いたい。
PCなどの機器は郵送のほうがいい。
まぁ、郵送でも丁重に扱ってくれるとは限らないんだけどね。
*1…簡単に言うと配送伝票。関税の計算のため、品物を一つ一つ書く必要がある。
*2…起動時にPC本体から発する音。~回が正常起動、~回がどこの異常、など判断できる(メーカーによって回数などは違う)