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スーパーでの買い物も慣れ、PCの修理も終わり、ドイツ生活もこなれ始めた一週間。あることに気がついた。
郵送した荷物が届かない。
通常3~4日で届くらしいのだが、コロナの影響で多少の遅れが出る、という注意は受けていたので、多少の遅れは気にしなかった。
だがドイツに向かう2日前に送ったのだ。つまり10日ほどは経過している。
追跡してみると、どうもドイツにはすでに届いているらしい。
そして近くまで来ているはずなのだ。何故かそこで2日も3日も荷物が放置されている。
特に配送日の指定などはしていないので、恋人に頼み、電話で確認すると、こんな答えが
「住所が間違っている。配送したけど誰もいない。」
はて?ドイツ語が喋れない私は仕事などできるはずもなく、家に24時間フル在中なのだが…
問いただしてもらうと
「わかりました。明日お届けします。この住所で間違いないんですね?」
念のため、恋人に住所を復唱してもらったりして、なんとか翌日配送の約束を取り付けた。
特段、すごい荷物が入っているわけではないのだが、大部分の衣類を郵送で送ってしまったため、2~3日分の着替えしかないのだ。
ちょうど今日が三日目だったので、明日の荷物に期待をしながらその日は床についた。
翌日。
時刻は19時。
来ないのだ。約束をしたにもかかわらず、奴ら(DHL)はこないのだ。
嫌な予感はしていたのだ。ネットで調べてみるも、同じような人が多く、いつになっても来ないし最悪返送される、と。
仕方がないのでコインランドリーで洗濯し、翌日もう一度電話をしてもらった。
するとまたこんな返事が来た。
「配送先が見つかりませんでした。」
いやいやいや、待て待て
同じ住所、同じ業者で恋人宛の荷物はちゃんと届いており、私の荷物だけ届かなかったのだ。
嫌がらせかと思うレベルだ。
念のため説明しておくと、ドイツのマンションやアパートに部屋番号は無い。
この通りの、何番の建物に住んでいますよ、という表記なのだ。
日本で言うと
〒150-0001 東京都 渋谷区神宮前 明治通り 23
tmakky
みたいな感じだ。
じゃあ部屋はどうするの?という疑問については、入り口の前にインターホンと表札みたいなものがあり、該当する人を呼び出し、開けてもらい、こちらからエントランスに呼びかけるのだ。
もちろん、それも知っていたので、ちゃんと表札には恋人の名字と私の名字が入っている。
なので配送先を間違えることは無いはずなのだ。
ぼちぼち、私自身はもちろん、恋人もしびれを切らし始めていたので、強めに明日届けるように言った。
もう勘弁してくれと、謎の疲れに襲われて、そのままソファに寝転んだ。
明日来なかったらどうしよう。一人だったら詰んでいた。そんなことを考えながらスマホのゲームを起動して、気分転換を試みるのであった。
さらに翌日。
届いた。ようやく届いた。ちゃんとヤマトのダンボールが、ここドイツまで届いたのだ。
冒頭でも言った通り、大したものは入っていないはずなのに、得も言われぬ感動に震えた記憶がある。
衣類を全部引っ張り出し、サブモニターもセットする。
ちなみに郵送で送ったサブモニターは何事も無かったかのように元気に液晶を映し出してくれた。
くれぐれも、ドイツ移住を考えてる読者の方はDHLには注意してください。
ドイツ語が拙ければ、ドイツ語話せる人間を誰か探したほうがいいです…ほんと…