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💛side
気づけばいつからだったのか。
もう、今や、家族よりも近いといってもいい、グループの一員の勇 斗が好きだった。
それが友達としての友愛ではなく、恋愛感情だという事にも気づいたが、勇 斗に受け入れてもらえる自信もなく、この想いは秘めたままでいようと決めていた。
グループ最年長で、頼りになる人。
俺が唯一、甘えられる人。
勇 斗の隣にいると、安心できる。
不安な時に、思わずそばに寄って、安心感を得ようとしたり、勇 斗に「距離が近い」って怒られても、本気ではないと思っていた。
あの日までは。
あの日、楽屋で、柔 太朗が勇 斗の隣に座っていて、柔 太朗とは反対側の勇 斗の隣が少しだけ空いていたので、その隙間に入るように座った。
二人なら余裕だけど、三人だと少し狭いぐらいのソファ。
いつもなら、同じことがあっても、「空いてるところが他にもあるだろ!」と言っても、それ以上にどかそうとしたりはされなかったので、気にしていなかった。
でも、あの日は違った。
いつものように座ったら舌打ちして、
🩷「…お前、本当にやめて!近くに来るなよ!」
いつもみたいに、冗談半分という言い方ではなく、本気の怒りが見えて、すぐに立った。
💛『あ、ごめん…。』
🩷「ほんと、やめて。近くに来ないで。」
💛『…ごめん。』
🤍「あ、俺、どくよ。」
柔 太朗が気遣ってくれた。
🩷「いや、柔 太朗が退く必要はないだろ。最初からここに座ってただろ?」
💛『ほんと、ごめんって!俺、別のところに座るから。柔 太朗も、ごめんな!』
泣きそうになった顔を見られたくなくて、ソファではなく、鏡の前の別の椅子に座った。
後ろから、柔 太朗が心配そうに見ていた事が鏡に映っていたので、表情が見られていた事に焦ったが、すぐに笑顔を作って、『大丈夫。ごめん』と鏡越しに口パクで伝えた。
勇 斗はこちらを全く見ていなかった。
(ガラッ)
💙「お疲れー!」
楽屋の扉が開き、太 智が入って来た。
太 智が俺の顔をみて、何かいいかけたが、慌てて首を振って、『言わないで』とアピールをした。
太 智は察してくれて、頷いて、ソファのある方に移動した。
そこで、俺と同じように、勇 斗の所に割り込んでいった。
💙「お疲れー!何見てるん?」
🩷「なんでわざわざ狭いところに入ってくんだよwwこれ見てたw」
🤍「え、何なにー?」
3人で近づいて、勇 斗のスマホの画面を見ている。
俺に対するいい方とは全く違うにこやかな対応。
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その光景を見ていられず、あぁ、俺、勇 斗に本当に、よく思われてなかったのかも…と、泣きそうになったのを必死で堪える。
ふと見上げたら、また、鏡越しの柔 太朗と目があったので、再度、笑顔を作る。
ポーカーフェイスには慣れている。
大丈夫。
大丈夫だ、と、自分に言い聞かせる。
勇 斗はよく、俺に「俺のこと、嫌い…?」って聞いてきて、その度に『嫌いじゃない。好きだよ。』って返して、ホッとした笑顔を見せてくれた。
もし、俺が嫌いなら、わざわざそんな事を聞かないと思いたい。
基本的に、人に対して、『嫌じゃなければ仲良くしてね。』のスタンスだが、好きな人から嫌われるのは流石に辛い。
このまま、近づかなければ、これ以上、嫌われる事もないだろう。
そう思い、勇 斗の隣にいくことをやめた。