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9 - 第9話 現パロ/尾形:高校生預かる(なまえ)シリーズ1

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2024年04月07日

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ogt/現パロ:高校生預かる(なまえ)

昨日発見した、謎の男子高校生の名は尾形百之助というらしい。

本来なら百之助を家に連れて帰るのは非常に危険な行為であるのだが、どうやらその心配は、無必要だったっぽい。

百之助の母親とは遠い親戚みたいなもので、(なまえ)が幼少期の頃からお世話になっていたからだ。

それに気づいたのは百之助が去りゆく(なまえ)の腕を掴み述べた時。

だからとりあえず(なまえ)は、百之助を家に連れて帰り事情を聞き出すことに。

するとおったまげ。

百之助の母親は百之助が幼子だった頃に百之助の父親が既婚者で、その浮気相手が自分だったということを知ったらしく、そこからは百之助と共に生きるため、休む間もなく働いてきたのだという。

そうして疲れ果て、精神的に崩れたらしい百之助の母親は、今は精神病院に入院しているとのこと。

一人で生活は一応出来るのだが、やはり母親がいない寂しさは満たせない。

だから百之助は、記憶を頼りに近くに住まう(なまえ)を探した。

まさか…ここまで深刻だったとは。何も知らなかった(なまえ)は、百之助母子の苦難に心が傷んだ。

『…辛かったよな。何も無い家だけど、お母さんが元気になって…更に元気になるまで…一緒に暮らそう』

そして告げる。微笑んで。

すると百之助は、『はい』返事と共に頷いた。

気の所為なのだろう。だが、言葉にはどこか、嬉しさが宿っているような気がした。

*

「行ってきまぁ〜す」

金曜日の午前六時。不思議な気分で出掛けの言葉を発した。

いつもなら言わないし返ってこない「行ってきます、ただいま」の言葉に、百之助が「行ってらっしゃい、おかえりなさい」と返事をしてくれる。

なんていい気分なんだ!

「早いんですね」

「今日はな。同僚と食事を摂るから」

「へぇ…」

シルバー色のドアノブを握った時、百之助が腕を伸ばし、壁にそっと掌を付けてきた。

「早く帰ってきて欲しいです」

耳元で囁かれた低音ボイスに、(なまえ)はバッと後ろを振り向く。

「あっ、……あぁ!」

一瞬の刺激に、危うく理性が滅殺されるところだった…。

──男子高校生って、こんなに色気やばいっけぇ……、?

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