颯馬視点
「でさー笑」
はぁ、”獅子野”って呼んじゃったけど、湊落ち込んでないかな、
「おい!颯馬!話聞けっ!」
「ごめんだけど、俺やっぱ用事出来た。」
湊のスマホに付けてあるGPSを頼りに湊の居場所を探る。
あ、いた、
…って、またあの女かよ、
たしか、田中だっけ、
最近アイツと仲良いよな、
会話は聞こえないけど、2人で仲良く話しているのは分かる。
それは、まるで恋人のように、
最近、あの二人は付き合ってるんじゃないかって噂もあったしな、
すると、田中が真剣な顔で湊を見出す。
急に、なんだ、?
すると、田中が湊を引き寄せ、頬にキスをした。
……は、?
まさか、本当にあの二人付き合ってるのか?
いや、湊顔真っ赤じゃん、
「おい。」
俺の中には、黒い感情のみ。
俺は湊を掴み、その場から離れた。
「っ、おい!颯馬っ!離せっ!」
物陰で、どこからも見えないところ。
ちゅっ
俺は、”初めて”をここで使った。
初めては、湊って決めてたから
「っなにすんだよっ!」
何度も、何度も湊の唇と俺の唇を重ねる。
すると、湊の目から涙が流れた。
そして、ハッと我に返った。
「っ、わりぃ、暴走した、」
なぁ、湊、俺のものになってよ、
「あのさ、」
そう言いかけた時、タイミング悪く予鈴が鳴った。
「チ、チャイムなったから、行く、ね」
告白したあとに、これはダメだったかな、
五時限目は体育。
次は、湊の番。
俺はその次。
ん?湊の様子がおかしいような、
そして、湊が立つ時、バタッと体育館中に響いた。
「湊っ!」
意識無い、
とりあえず、保健室に連れて行って、早退させるか、
大丈夫かな、
湊を抱きかかえ、俺の家に入る。
流石に湊の家の鍵は持ってないし、
ベッドに湊を置き、看病セットを揃える。
俺は一人暮らしだから、必要最低限の物しか持ってない。
とりあえず、湊に冷えピタを貼る。
ゼリーとスポーツドリンクをベッドのそばに置く。
もうすぐ期末だから、はやく体調回復して欲しいな
そう願い、俺はリビングへ向かった
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