「ついに、言ってしまった。」
それからと言うもの、胸の奥がずきずきと痛い。
こんな感情、徹夜しても生まれなかった。
「これが、恋ってもんなんだな。」
そして眠れない夜が過ぎ、朝を迎える。
チャットを見るとそこには、
「君とは友達でいたいから」、
という趣旨の返信が。
…そっか。まあ、そうだよね。
僕と君はズッ友だもんね。
そう思い、そのままの意味で返信する。
でも、諦めの悪い僕は、もう一度チャンスを手に入れたかった。
『高校生になったら、もう一度返事をください。』
それは、彼女が、高校上がるまで付き合うつもりはないと言っていたから。
そのチャンスに、賭けたのだ。
「高校生、か。早いな。それまでに、彼女に相応しい人間になってやる。」
そう。
僕にとってはすでに、彼女は友達とはまた違う存在だと思っているから。
絶対に、振り向いてもらうんだ。
自分の力で。
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