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きのこのこ
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pikapika3411
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#🐢投稿
とんこつ
357
8話目
「さぁ大忙しだよ美桜」
『ええ、そうですね…昆さん』
「……今年甲斐もなくとてもワクワクしてるんだ」
『へっ、……』
「君との結婚がこんなにも嬉しいなんて…」
『ふふ、いい結婚式に致しましょう
それにいい夫婦にもなりましょう』
「うん、とりあえず私は陣内たちの所へ戻るから君は陣内の奥さんに預けるね」
『へ?』
「さぁ!!行きますわよ!!!」
『あ、ちょ!!!』
「…うちの嫁が済まんな…」
「ふふすごい楽しそうだね」
「お前が選んで結婚を決めた相手なんだそりゃあ嬉しいだろ
アイツに話した時俺以上に喜んでいたぞ」
「目に浮かぶね」
「さっ、貴方も色々採寸とか決めますよ」
「はぁ〜……採寸は少し憂鬱だね…」
「結婚なさるのですから少しの辛抱ですよ」
「わかってるよ」
「ふふ、改めまして私山本陣内の妻です」
『あ、…えっと…長嶺美桜です……一応…雑渡昆奈門様の婚約者、ぇ、ぅ…』
美桜はどんどん顔が赤くなっていき声も小さくなっていった
「初々しくてとても可愛らしいお嬢さんだこと…雑渡様もいいお嫁さんを貰ったことだわ…」
『家事など…一切してこなかったのでいいとは言えません…』
「まっ!そんなの結婚してから一緒に学んでいけばいいのよ!
忍務だからといって貴方を放置する人ではないはずよ」
『それは分かってます…十分…!けど時々本当に私でいいのかと思ってしまって…』
「ふふ、簪贈られたのでしょう?」
『え、あ、はい…簪を頂きました…』
「簪を贈る意味はご存知?」
『いえ、…贈られたことがないので…』
「”貴方を守ります”という意味があるの、一生を共にしたい女に贈られるものとされてるのよ」
『ッ…!』
美桜は顔だけではなく全身火照ってしまった
「ふふ、とても可愛らしいわ!
白無垢やら何やら色々してくわよ!!全部雑渡様持ちだから!!派手に着飾るわよ!!」
『いや、あのそこまで派手じゃなくていいです!!』
「何言ってるの!!結婚式を盛大にできないからこそ!!
派手に着飾るものよ!!」
『あの、…この反物を白無垢の上から着たいんです…なので…派手には…着飾れると思います…』
「まっ!!とても綺麗ね!!!これは雑渡様から!!?」
『いえ、その…同級生が卒業祝いにくれたんです…もう恐らく会えないし…結婚式も呼べないので…』
「……雑渡様にお願いしたら外に出れるわよ」
『その…同級生を危険な目に合わせたくないだけなんです……
私が結婚するのはタソガレドキの組頭様の雑渡様で…その花嫁の同級生となれば……それが怖くて…
その信用してない訳じゃないんです!一緒に6年間過ごしてきて彼らの実力は1番知ってるんですけど…怖くて…でも雑渡さんとは結婚したいんです
あの人がいいんです』
「…ふふ、そのお友達が大好きなのね」
『!はい!友人としてとても好きです!』
「それは妬けちゃうなぁ」
『きゃっ!』
「あら、そちらはもう終わったの?」
「嗚呼、そっちは?」
「ふふ、つい話し込んじゃってね」
『あの、昆さん!?離してください!?』
雑渡は長嶺を足の間に座らせ腕を腹に回していた
「やだよ」
『ど、どうしたんですか一体!』
「妬いた」
「はは!!昆、流石に2回りも違う下の子に妬くな」
「妬くに決まってる…やっと手に入れたんだ…」
『…』
「ふふ、まぁ白無垢はあなたの体格的に大体わかったからもう終わりでいいわ」
『え、』
「ふふ、これでも一応山本陣内の妻ですもの」
『ありがとうごさいます…』
「その反物着たいなら自分でしっかりお作りなさいよ
分からないことあるならちゃんと聞くこと」
『はい』
「じゃ、おふたりで仲良くね」
『え、ちょ!!まっ』
山本夫妻は部屋から出ていき襖を閉じた
『……あの、…昆さん…?』
「……」
『山本さん、行っちゃいまし、きゃっ!?』
ちゅっと首筋にリップ音が部屋に響いた
『ちょ、何して、…ん…』
首だけ後ろに向けると口の中に舌を入れられた
『んっ、…ふっ、……』
「今回は何も含んでないね」
『い、いつの、話をしている、んですか…!』
「園田村の時の自害用の毒、すぐに口の中から取って正解だったね
ドクタケの時も気付け薬で口に含んでたようだしね」
『う”っ、…毒はバレたのは悔しいですけど…ドクタケの時は土井先生ともしかしたら対峙するかと思って気絶しないように含んでただけです』
「ふふ、でも私に気づいて私のために使ってくれたね」
『なんでちょっと嬉しそうなんですか』
「嬉しいよ
君が作った薬を私のために使ってくれたからね
私の前で気絶しなかった
それが嬉しいんだよ」
『あの時はしちゃダメだって思って…』
「ふふ、気絶しないでいてくれたおかげで君の異変に気づけた…タソガレドキに持ち帰れたから嬉しいよ」
『あれを持ち帰りと言わないでください
戦略的避難と言ってください』
「強情だね…あ、明日殿に顔合わせするからね」
『はい、あのその件で質問があるんですが…』
「うん、なんでも聞いて」
『その、…殿というか…偉い方の前での仕草というか…そういうのが分からないんです…』
「…ぷははははははははは!!」
『わ、笑わないでください!!女人なら出来てないといけないのはわかってます!!』
「いや、何とても可愛らしい質問だと思ってね」
『…本気で悩んでるのに…』
「普段の君でいいよ」
『え、』
「普段の君のままでいい、何か気負う必要はないよ」
『そ、そうなんですか?』
「うん、前に殿と話してる感じでいいよ
殿は優しいからね」
『ふふ、そうですね』
「私からも質問いいかい?」
『はい』
「くノ一には居なくて忍たまにいたけど”初夜”の事はわかる?」
『!…えっ…ぇっ、と、…』
長嶺は顔がみるみる紅くなっていた
「…その様子だとわかるみたいだね」
『…はい……けど、知識ぐらいしから……だから…その…その時は…優しくお願いします…』
「…ハァッ……何言ってるの…優しくするに決まってるでしょう
しかも初めての子に手荒なことはしないよ…それともう一度聞くけど…伊作くん達は招待しなくていいの?」
『…はい、…土井先生と山田先生と利吉くんと学園長くらいで大丈夫です……そりゃあ呼びたいですが、危険な目にも合わせたくありません』
「…そうだね…ごめんね」
『昆さんのせいじゃありません!!
それにタソガレドキのせいでもありません!
そこは否定しないでください…私が雑渡昆奈門を選んだことを…否定しないでください』
「…君には適わないね…私も君のことを選べて良かった…君に出会えて良かった」
『私もです…愛しております』
「私もだ」
結婚式は卒業してから約7ヶ月後に行われることは前々から決まっていたが、7ヶ月とは意外にも長いようで短かった
そのぐらい忙しかった
雑渡は忍務をこなし、長嶺も反物作りと山本の妻に料理など家事のこと、そして雑渡と共に結婚式のことを並行して行っていた
結婚式の場所はタソガレドキの城下よりも…更に奥まっているタソガレドキの忍びしかたどり着けないという秘境でひっそり行われる
そしてそこに土井先生達も前日から泊まりに来ていた
「随分疲れてるな、美桜」
『えぇ、…山本陣内様の奥様に色々仕込んでもらって…やっと慣れてきました…』
「ふふ、そうか」
『じゃあお布団お布団引きますね』
「あ、いいよ
我々がするから」
『あ、分かりました』
「それより雑渡殿を呼んでおいで
5人で酒を飲もう」
『ふふ、私まだ飲めないんですけど』
「じゃあ甘酒にしようか」
『分かりました
昆奈門さん呼んできますね』
長嶺は山田たちがいる部屋から出ていき2人の寝室へ向かっ た
『…起きてるかな…』
『昆奈門さん、』
長嶺は襖の外から声をかけると雑渡の声が聞こえた
『入りますね』
許可を求めると雑渡はすぐに承諾したので長嶺は襖を開けた
『あ、すみません
山本さん、軟膏を塗っていただいていたとは…』
「大丈夫ですよ
今日は山田殿たちと積もる話もあると思っていたのです」
『ありがとうございます』
「もう話は終わった?」
『それが、お酒を一緒に飲まぬかとお誘いを受けました
私が飲めないので甘酒になってしまうんですが』
「…楽しそうだね…陣内、甘酒と甘酒に合う肴を持ってきてくれ」
「嗚呼、ただ甘酒でも飲みすぎるなよ」
「わかってるよ」
『ふふ、』
「よいしょ、っ…」
『きゃっ、』
雑渡は長嶺を片手で持ち上げ廊下を歩いていく
『あ、あの下ろしてください』
「落ちると危ないからちゃんと捕まっててね」
『…はい』
「ついに明日だね…美桜」
『はい』
「やっと君を手に入れられる……」
雑渡は長嶺の顔に顔を優しく擦り合わせる
『ふふ、…くすぐったいです』
「ふふ、楽しみなんだ
こうして君と生涯を送れるのがね」
『ありがとうございます…昆奈門さん、何があっても離さないでくださいね』
「嗚呼、君こそ離れていかないでくれよ
もう君を離すつもりはないからね」
『はは…!はい』
「お待たせ致しました
お義父さま」
「はは!!今まで通りで結構ですよ」
「ふふ、義兄さんもお待たせしました」
「遊んでいますよね」
「はは」
『お父さん、山田先生、利吉くん』
「「「なんだい?」」」
『…ふふ、ここまで育てていただきありがとうございます…本当は山田先生の奥さんも呼びたかったんですけど…』
「はは!家内には私から伝えておくよ
ここには劣るが家内が住んでるところも中々秘境の類にはいるからな
ここまで来るのは心配だったからな」
「父上、そう思うならば休日、もう少しお帰りになられてもいいんですよ?」
「…それはまたおいおい…」
「はは!」
「失礼します
甘酒と甘酒に合う肴を持ってきました」
『山本さん、ありがとうごいます』
「いえ、昆
参加していいか?」
「嗚呼、奥方はいいのか?」
「もう寝てるよ」
「そっか、」
6人は甘酒を飲み始めて30分経った
「いや〜…まさかこんなの中になっているとは思ってもませんでしたね」
『そうで、すね…』
「美桜、もう眠い?」
『…少し…』
「お酒が入って余計に眠くなってるんだね」
『…』
「眠かったら寝てていいよ
後で布団連れてくから」
『はぃ、…』
「ふふ、……可愛いね…」
『…ん、、』
「明日ですね」
「そうですな」
「もう寝ちゃったな…」
『…』
長嶺は雑渡にもたれかかり規則正しい寝息を立て気持ちよさそう寝ている
「…山田殿、利吉くん、土井殿…明日はよろしくお願いします」
「えぇ、美桜には何も?」
「はい、何も言ってません」
「…楽しみでもあり少し怖くもありませんね」
「その通りです…」
そして翌日……結婚式の日になった
「…ねぇ陣内」
「なんですか」
「…緊張してきた」
「…ぷははは!!昆お前すごい顔してるぞ…!!」
「これはこれは…見たことない顔をしておられる」
「いや、緊張するでしょ!!こんなに心臓痛いの初めてなんだけど…!!」
「はは!今からそんなんで大丈夫か?」
「だ、大丈夫なわけがない!!」
「はは!」
「あなた、」
「あ、そっちは準備できたかい?」
「えぇ、とっても綺麗よ」
「じゃあ花嫁を待たせちゃいけないな昆」
「…嗚呼…!」
雑渡は先に式の場所なる大広間に入室し父と一緒に来る自分の嫁を待っていた
「…」
「顔が怖いぞ、昆」
「…緊張させてくれよ…」
「…そうだな…」
「花嫁ご到着されました!襖をお開けします!拍手を!」
スーッとゆっくり襖がゆっくりと開いたところには白無垢姿と同級生に貰った反ものを作り打ち掛けとして羽織っている
「!……ッ…」
「泣くのは早いぞ」
「…嗚呼…」
『……』
「……」
雑渡の隣までは土井が隣を歩いて座らせた
「感謝致します…」
「娘をよろしくお願いします…」
「はい、…」
『……』
「…美桜」
『はい、』
「いつも綺麗だけど今日は一段と綺麗だよ」
『…ありがとう…ごさいます……』
「傷もちゃんと隠さないでいてくれてありがとう
私のわがままだったのに…」
『いえ、旦那様のわがままくらい聞かせてください…』
「ふふ、じゃあこれも私のわがままだ」
『?』
「陣内、押都、頼むよ」
「「はっ、」」
『?なにかするんですか?』
「ふふ、…見てからのお楽しみ…」
「「開けますね」」
『??』
押都と山本は長嶺が入ってきた襖を開けた
『!!』
そこに居たのは同級生全員いた
『…な、んで…』
「雑渡さんが僕らのところを回って結婚式に直々に招待してくれたんだよ」
『昆奈門さん、…!』
「……君は嫌がってたけど本当はどこが来て欲しいって思ってたんじゃないのかなって思って私の勝手なサプライズだよ」
『!…』
「おいおい、泣くなよ長嶺…俺らが泣かせたみたいだろ」
「実際俺らが泣かせてるんじゃないか?」
「おや、私の花嫁を泣かせたのかい?」
「「え?」」
「ふふ、それはいただけないね」
「……」
「…」
「私らは知らんぞ文次郎」
「ぼくもごめん…留三郎」
「…「…」」
ダッと食満と潮江は廊下に出て走り逃げていった
「美桜、待っててね
すぐ捕まえてくるよ」
『ふふ、ほどほどにしてあげてください』
「嗚呼、」
雑渡は音もなく潮江と食満の後を追った
『ふふ…どのくらい逃げられるかしら』
「もう怜治じゃないのだな」
『うん、黙っててごめんね
本当の名前は長嶺美桜だよ』
「なら我々も統一した方がいいか?」
『…ううん、みんなには怜治って呼ばれたいな
みんなと過ごした6年間は怜治でいたんだもの』
「はは、そうか」
「もそ」
「おめでとうだそうだ」
「あ、文次郎と留三郎のことで忘れていたな
おめでとう怜治」
「おめでとう」
『はは!ありがとう!』
「とても綺麗だ」
「うん!やっぱりこの色で間違いなかった?」
「そうだな、珍しく伊作のが当たったな」
『え、これ伊作が選んでくれたの?』
「嗚呼、みんなで金を出し合うから相当みんなで悩んだがな」
「なんなら留三郎と文次郎喧嘩してたのにいつの間にか仙蔵と伊作の喧嘩になってたりしていな」
「それは…まぁ…」
「うん、…どれも似合うと思ったけど桜の色が1番怜治に映えそうなのはこれだったから譲れなかったんだよ」
「まぁだから私が折れてやったんだよ」
『はは、ありがとうね…そこまで真剣に考えてくれて』
「友として当然だ」
「そうだよ」
「嗚呼!」
「もそ」
「随分楽しそうだね」
『昆奈門さん、おかえりなさい』
「ただいま」
『文次郎、留三郎もおかえり』
「「た、…ただいま…」」
『ふふ、クタクタじゃない』
「当たり前だ…」
「じゃっ、役者もそろったし始めようか」
『そうですね…』
「席につこうか」
「そうだね」
式はつつがなく厳かに行われた
そして式は終わりに近づいていた
「そろそろ式も終わりですが…新郎からなにかお言葉があれば」
「!?」
『ふふ、』
突然山本の無茶ぶりである
「…陣内め…」
『ふふ、さすがにびっくりですね』
「…う”ぅん」
雑渡は咳払いをして空気を締めた
「…美桜との出会いは、最悪といえばは最悪でした」
『ふふ、』
「最悪でも、この子の目に惹かれました
…意志を通しぬくという強い意志が感じられました。私はそこに惹かれました
それから内面を知っていくうちに結婚相手はこの子がいいなと次第に思っていきました
今こうしてこの子と夫婦になれてとても…心から嬉しいです…この子を最優先には出来るとは言えません
でもできる限り私はこの子を死んでも守ります」
『!…』
「…生まれてきて私と出会ってくれてありがとうね」
『…こちらこそです…』
「ここからは宴とします…!皆さん自由に楽しんでください」
雑渡がそう締めくくると大広間からは大歓声が上がりその後はどんちゃん騒ぎである
『…皆さん楽しそう』
「うん、そうだね」
宴も酣で皆、それぞれ酔い方をしていた
諸泉尊奈門はこの前の失敗からかほんの少しだけ飲んでいたり山本さんも諸泉と一緒な感じでいたがタソガレドキの若い衆はどんちゃんと熱燗を飲んでいたりして寝てしまった者もいる
土井や山田親子はあまり飲んでいなかったが風呂に入って大人しく寝ると言って部屋の方へ戻っていき同級生も山田先生達について行った
「美桜、お風呂に先にいっておいで」
『は、はい…』
「ふふ、緊張しなくていいよ」
『ッ〜〜〜』
長嶺は早足で部屋の方へ向かった
「はは」
「お前、性格悪いぞ」
「可愛くてついいじめたくなっちゃうんだよ」
「だとしてもだ、まだ白無垢だったんだから転けたらどうする」
「助けるに決まってる」
「…たく、…まぁいい夜を」
「陣内のえっち」
「お前は〜…!!」
「はは、冗談だよ」
「…ふっ、…おやすみ昆」
「嗚呼、おやすみ、陣内
後のことは任せるよ」
「嗚呼、」
『…』
長嶺はお風呂を入り終わり入れ替わるように雑渡がお風呂に向かった
が……長嶺美桜は寝室で敷布団の上で正座をしている……
とてつもなくド緊張しているのだった
前も話したように長嶺はこれから起こることは知識はあるものの授業でも、どうにかしてくぐり抜けてきた為どう待つのが正しいなどわかるはずもなく正座をしていたら余計に緊張しているのだ
『……』
「正座で待ってるとか
面白いね美桜」
『こ、昆奈門さん…!』
「…ふふ、横になってたりしてて良かったのに
足痺れちゃったでしょ」
『い、いえ…その…どう待ってればいいか分からなくて……』
「…ぷはは…そうだね
なにか言ってお風呂に行けばよかったね」
『ご、ごめんなさい…』
「ううん、よいしょ…」
『わっ、…』
昆奈門は美桜の両脇に手を入れて持ち上げるあぐらの上に対面で座らせた
「…可愛いね」
『……いや、その…恥ずかしいです…』
「…そっか…美桜はしたい?」
『な、何がですか?』
「今からすること」
『…出来れば…してみたいです……でも…その昆奈門さんが無理にする必要は…』
「ううん、私もしたいって気持ちは一緒
でもその怪我だからさ…」
『そ、その…接吻とか抱擁だけでも私は嬉しいです…!だからその勃たなくても…大丈夫です…』
美桜の最後の方のことは蚊の如く小さい声になっていたが2人だけの空間で対面で座っているため昆奈門には聞こえてしまった
「ははははは!!」
『は、はしたないのはわかってます!!』
「いいや、とても可愛いと思ってしまったよ
どうやらまだ反応するみたいだ」
『?』
「ふふ、そろそろ始めようか」
『…はい…』
「組頭、早朝よりお声がけ申し訳ございません」
襖越しに山本が声をかけてきた
「…起きてるから大丈夫だよ」
「新婚早々申し訳ないのですが殿がお呼びです」
「めんどくさ〜」
「そう仰らずに」
「ちぇっ…寝巻きでいいかな?」
「駄目だ」
「…もう…」
『ン…?』
「あ、ごめん美桜
起こしちゃった?」
美桜は静かにゆっくりと目を開いた
『…へへ、…こんな、も…さん、だ…』
「!」
『おは、よ…ござ、…まぁ、す…』
朝の挨拶を交わすと美桜は再び目を閉じて寝息を立てていた
「…」
「組頭、奥方が可愛いのは分かりますが早く行きますよ」
「…鬼だ」
「殿がお待ちなのでね」
「…行ってくるね美桜…」
昆奈門は美桜の頭を優しく撫でると立ち上がりすぐに忍服に着替えると殿の所へ向かった
『…ン…昆奈門さん、…?』
美桜が次に目を覚ましたのはお昼頃だった
『…』
起き上がり近くにあった置き手紙を見た美桜は納得し風呂場へ向かったのだった
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コメント
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もう待って待って待って!!😭💕💕 8話、尊すぎて心臓もたないんだけど!!?? 雑渡さんの「妬いた」からの甘々展開、なにこれ理想の夫婦の完成系では!?簪の意味教えてもらって照れる美桜ちゃんも可愛すぎるし、式場に同級生サプライズ呼ぶ雑渡さんマジでデキる男すぎるでしょ…! ラストの「こんなんもさんだ…」って寝ぼけながら旦那さん呼びする美桜ちゃん、声出して「かわいい」って言っちゃったよ!!新婚の朝から尊死案件多すぎてノートPC閉じたくなったわ…次話も絶対読みます!!🌸✨