TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

桃時「じゃあ次は橙と瑠璃人ね」兎白「頑張れ。二人共」

橙・瑠璃人「はい!・うっす!」

雨花「じゃあ行くよ!レディーファイっ!」


橙と瑠璃人は闘った。そして結果は……


桃時「勝者……」


「「瑠璃人!」」


橙「負けてしまいました。でも!瑠璃人さんも手加減せずにやってくれたので嬉しかったです!」

瑠璃人「?」

兎白「どうしたんだ?瑠璃人」

桃時「何か言いたいことあるの?」

瑠璃人「いや……さっき桃時と闘った時もそうだったけどよ。炊いた飯号は特別頑丈でも速くもないんだ。それなのにさっき橙と闘った時、橙の船より速く走れたのは何でだろうなって想ったんだよ」

兎白「どうしてだろうな……?」

桃時「何か秘められた力があるんじゃないの?」

橙「軍艦作れるくらいですからね」

瑠璃人「それなら説明書に書いてないのはおかしくね?」

雨花「…………」


瑠璃人たちはしばらく話し合っていたが、埒が明かなくなり、とうとう決戦が始まった。


瑠璃人「さぁ!雨花!」

雨花「何ぞな?」

瑠璃人「絶対手加減すんなよ!絶対に!ちゃんとオレと闘えよ?」

雨花「はいはい」

兎白「では、行くぞ。レディーファイっ!」


オレンジ丸号と炊いた飯号が水面を走り出した。


桃時「今のところ互角ね」

兎白「どうなるんだ……」

橙「観るかいがありますね」

雨花「……よし」


雨花がそう呟くと、オレンジ丸号から例ののこぎりが出てきた。


桃時「これまた雨花が勝つパターンじゃない?」

兎白「まだ分からないぞ?」

橙「そうですね」

瑠璃人「あぁ!!のこぎりがぶつかる?!」

雨花「…………」


炊いた飯号にオレンジ丸号ののこぎりがぶつかる瞬間……


ピキンッ!


瑠璃人「え?」

兎白「なっ」

橙「こんなことって……」

桃時「嘘でしょ。オレンジ丸号ののこぎりが……」


「「折れた?!?!」」


雨花「あら。のこぎりが折れたせいで機動力が停止しちゃった」

瑠璃人「よ、よし!このまま走れ!炊いた飯号!!」


炊いた飯号はそのまま走り、そして……


兎白「決戦の勝者……」


「「瑠璃人!!」」


橙「とうとう雨花さんに勝った!」

桃時「良かったわね!瑠璃人!」

兎白「お疲れ様。瑠璃人」

瑠璃人「やっと勝てた!!雨花に!!イェーイ!!」

雨花「良かったね。瑠璃くん。小雨丸も役に立てたし」

橙・桃時・兎白・瑠璃人「え?」

雨花「小雨丸〜」


雨花がそう呼ぶと、炊いた飯号の中から小雨丸が出てきた。


雨花「よしよ〜し」

「ミ゚ー」

瑠璃人「ちょ、ちょっと待てよ。じゃあオレが雨花に勝てたのは……」

橙「小雨丸さんのおかげだったようですね」

兎白「つまり……」

桃時「雨花のおかげってことね」

雨花「小雨丸〜後でご飯あげるからね〜」

瑠璃人「おい!!雨花!!オレ言ったよな!「ちゃんとオレと闘えよ?」って!」

雨花「でもそれを言われたのは、小雨丸を船に潜入させた後のことでしょ?それ以前に潜入させたんだから無効なんじゃない?」

瑠璃人「ち、ちくしょう〜!!」

橙「大体どうして炊いた飯号に小雨丸さんを潜入させたんですか?」

雨花「あぁ。最初に船を触った時、この船には短所もない代わりに長所もないことに気づいて、これだと一方的な試合になるから。だから小雨丸を潜入させたんだよ」

桃時「なるほど。それが結果的に小雨丸のパワーのおかげで本来弱かったはずの船がスーパーストロングマシーンになったってことね」

兎白「しかも雨花。触っただけでこの船のこと全て分かったのか……流石だな」

雨花「えぇー!ごめんね!瑠璃くん!余計な気遣いだったね!」

瑠璃人「全くもってその通りだぜ!オレは勝たせてもらっただけってことになるじゃねぇか!」

雨花「帰りにさ!ポテトLLサイズ奢るから!」

桃時「そんなんで納得したら単純も良いとこ……」

瑠璃人「ふん!それなら仕方ねぇな!許す!」

桃時「単純だったわ。これ以上ないってくらい単純だったわ」

橙「ふふっ、では、帰りはハンバーガー屋さんに寄っていきましょう」

兎白「お腹空いたしな」

雨花「うん!行こ!」


こうして、瑠璃人主催のボートレースは終わったのであった。

ちなみに、ポテトはとても美味しかったそう。

この作品はいかがでしたか?

5

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚