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???「よっ!」「おぉ!雨花か!」

「やっほーだぜ!雨花!」

「お前も物好きだな〜」

「ギャハハ!変な奴〜」


「雨花」は妖怪たちと会っていた。その妖怪は一番最初に人間と妖怪の共存の署名活動に参加してくれた妖怪たちだった。


「おい!持ってきたか?例のブツは」

雨花「はいはい。これでしょ?」


「「コンビニのホットフード」」


「ふー!待ってました!」

「これ超欲しかったんだ!」

「美味そうだよな!」

「肉まんに、ピザまんに、ホットドッグに、それから……」


「「から〇げクン!」」


雨花「妖怪の主食って人間の血じゃなかった?」

「まぁな!でも人間の食べ物も好きだぜ?妖怪の知識にはない作り方で作られてるから未知の領域だしな」

「人間って悔しいけどそういうところはすごいよな」

「俺たちもいつかコンビニ行きてぇ!」

「まぁ俺たちは金も持ってねぇし無理だけどな」

雨花「じゃあ今度変装して行ってみない?コンビニ!お金はわたしが出すから!」

「俺たち返すことできねぇぜ?良いのか?」

雨花「うん!わたしのお金じゃないし」


紅蓮「はくしゅんっ!」


雨花「それにしても未知の領域に興味を抱くなんてやっぱり人間と妖怪は似てる部分があるんだね〜君たちからしてみれば癪に障るかもしれないけど〜」

「全くだ!妖怪の方が強いしな!食べ物の知識以外!」

「そうだな!食べ物の知識以外!」

「俺たちの方が強い!食べ物知識以外!!」

「人間は弱い!!食べ物の知識以外!」

雨花「はいはい。そりゃあどうも」


「そういえば」


「お前妖怪の売買主倒したんだってな!」

雨花「一体どこでそんな情報を……」

「やっぱお前が倒したんだな!」

「妖怪の耳は地獄耳だ!妖怪たちの間でも有名な話だからな。俺たちもずっと気張ってたし」

「なぁ、どんな奴だったんだ?」

「ちゃんとぶちのめしたか?」

雨花「いやぶちのめしたって言うか泣かせてしまったというか……」

「すげぇじゃん!!」

雨花「いや何もすごくないよ。あの子はずっと救われたかった子なんだから。わたしはその子に結構酷なことを言ってしまったから」

「「…………」」


妖怪たちはしばらく黙ると、妖怪の一人がある言葉を発した。


「なぁ、雨花。お前は俺たちに「救い合う」という言葉を使ってくれたよな?人間も妖怪も絶対何かを傷つけて傷つけ合う生き物。なら救い合えるって」

雨花「……うん。言ったね」

「雨花」


「「お前にとっての「救い」は何なんだ?」」


雨花「…………」


しばらく沈黙が続くと……


雨花「……わたしにとって救いは……」


雨花は俯きながら答える。


「「今過ごしてるような何てことのないこの日常を心から楽しめることができるようになることかな」」


わたしは本来なら救いなんて望むことも考えることも許されない。決して。

でも もし 本当にもし 救われたいと望んで良いのなら


良いの、なら……

わた、しは……


「「…………」」


雨花は一体どれほどの罪を犯して

そして


それを悔やんでいる雨花のそれは

どれほどの絶望なんだろう


雨花「……はい!この話はこれでおしまい!冷めちゃうよ?ホットフード」

「あ、あぁ」

「そうだな!今はコンビニフードを食べまくろう!」

「おうよ!」

「ギャハハ!うんめぇ!」


話は変わり、妖怪の一人が頼み事をした。


「なぁ雨花。テーブルゲーム部って知ってるか?」

雨花「うん。知ってるよ!……前に色々あったし」

「知ってるなら好都合だ!なぁ雨花!俺たちその部活に入りたいんだよ!」

「でも妖怪の俺たちを招き入れてくれっかな?」

雨花「あぁあそこの部長さん。テーブルゲーム大好きだから同じく好きだと想ってるなら喜んで入部させてくれると想うよ」

「本当か!じゃあ早速その部長とやらに会いに行かねぇとな!」

雨花「じゃあ今昼休み中だし、行こうよ」

「え?昼休みに部活やってんのか?!」

雨花「うん。放課後に備えて昼休み中は必ずゲームのお手入れしてるんだって〜」

「じゃあ会いに行くか!」


雨花と妖怪たちはテーブルゲーム部の部室へと行くことになった。


【続く】

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