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彼の希望を叶えてあげたい・・・強くそう願っているのに・・・
どこかにまだ恐怖のかけらが残っていて、どうしても首を縦にふることができない
「ああ・・・ゆずひこくん・・・ごめんなさい・・・ 」
「わかった・・・ 」
低いため息とともに、彼は縛られた腕に頭をもたせかけた
不服の言葉はいっさい口にしない、男らしい彼は私の一糸まとわぬ姿を熱く見つめてくれる、愛しさで胸が切なくなる
「・・・それにしても君はきれいだな・・・・ 」
我ながら驚いたことに、私は彼の熱い視線にたじろがなかった
むしろ渇望のまなざしで見つめられることが、身震いするほど心地よく、もっと見てほしいとさえ思った
とはいっても・・・もうこれ以上彼を苦しめるわけにはいかない
「ごめんなさい・・・私・・・もう今夜はこのへんで・・・帰るね・・・・ 」
「いや、行かないで、くれやめないでほしんだ 」
「でもあなたを痛めつけているようなものだわ」
「痛めつけてるんじゃない、殺されかけてるよ、生まれて初めてギブアップしそうだ 」
彼はケラケラ笑った
「でも君に弄ばれて死ぬんなら喜んで死んでいくよ 」
「柚彦君ったら・・・・・」
彼の傍で私はもじもじした、実際自分自身にも何か満たされない感じがくすぶっている
体の内部が何かを求めているのに、どうすればそれが満たされるのかわからないのだ
私の態度に敏感に察した彼が、優しく声をかけた
「鈴ちゃん・・・・ちょっと僕に教えさせてくれる?」
「え?何を?」
「いい方法があるんだ、君の中に入らなくても、君を満足させられる方法・・・」
「本当?どうすればいいの?」
期待に胸を膨らませ私は彼に問いかけた