さらに1年がたった
それでもやっぱり君は帰ってこない
僕は隣町の会社で働いている
まだ全然慣れないし、大変だけど
先輩達はみんな優しいからなんとか頑張れそうだ
妹は彼氏が出来たらしい
「お兄ちゃんも彼女作りなよ笑」
とか言ってくる。
正直僕はあれから君のことしか考えられなくて
彼女とかそうゆう場合じゃなかった。
そして今日は夏祭りの日
“あの日”でもある
僕は屋台の方には行かず、
あの日、君と行った”秘密の場所”に向かった
そこは僕と君以外誰も知らない場所
神社の裏だ
神社に来る人はいるだろうけど
わざわざ道でも無いような細い所を通ってまで
裏に来る人なんていない。