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再び太宰が女体化です。異能力のない平和な世界の中太♀。
早熟で甘々で健全な中学生です。
陽光が教室の窓枠を白く縁取る昼下がり、中原中也は隣の席で露骨に不機嫌を撒き散らしている少女の横顔を盗み見た。
太宰治は、女子中学生という多感な時期にあっても、どこか浮世離れした美しさを漂わせている。茶色い髪は緩やかに波打ち、色素の薄い瞳は春の湖のように静かだ。しかし、今の彼女はそんな可憐な容姿を台無しにするほど、頬を存分に膨らませていた。
「おい、太宰。いつまでそうしてんだ。昼飯、食いに行かねえのか」
中也が声をかけると、太宰は視線すら合わせず、ふいと顔を背けた。机の上に置かれた白く細い指先が、不規則に木目を叩いている。その沈黙は、雄弁な拒絶の意を含んでいた。
「……何だよ、俺が何かしたか」
心当たりを探る。昨日、彼女が大切にしていた本に栞を挟み忘れたことだろうか。あるいは、放課後に立ち寄った甘味処で、彼女の取り分を一口掠め取ったことか。しかし、どれもこれほど長く尾を引くような事柄ではないはずだ。
「……自分で考えれば」
ようやく零れた言葉は、棘のように鋭く、それでいてどこか湿り気を帯びていた。中也は頭を掻き、困惑の色を隠せない。思春期の少女の心は、重力の制御よりも遥かに難解な方程式のようだった。
数日後。二人は中也の自室にいた。 両親の不在を狙い、密やかに重なるのは、彼らにとって既に行事のようなものとなっていた。中学生という幼い枠組みの中にありながら、二人の関係はどこか冷めた達観と、それでいて制御の効かない情動が混ざり合っている。
月一回の密事。それは、互いの存在を確認し合うための、彼らなりの純愛の形であった。
「太宰、脱がすぞ」
中也の低い声に、太宰は力なく頷いた。彼女の体温はいつもより僅かに高く、その瞳は微かな期待と不安に揺れている。中也は慣れた手付きで、彼女の白い制服の釦に手をかけた。
布地が滑り落ち、露わになった肌に中也が触れようとした、その時だった。
「……胸、触らないで」
太宰の手が、中也の手首を制した。その拒絶は静かだったが、明確な意志を持っていた。
中也は動きを止め、目を見開く。いつもであれば、そこは彼が最も愛着を持って慈しむ場所であり、彼女もまた、それを心地よさそうに受け入れていたはずだ。
「……嫌か」
中也の問いに、太宰は視線を伏せたまま、小さく首を振った。嫌いになったわけではない。けれど、今は触れてほしくない。その矛盾した空気が部屋を満たす。
中也は内面で大きな衝撃を受けていたが、それを表に出すことはしなかった。彼は太宰の嫌がることを無理強いするような男ではない。たとえそれが、自分にとっての最大の楽しみを奪われることに等しくても。
「わかった。触らねえよ」
彼は宣言通り、その膨らみから意識を逸らした。本来であれば、そこを優しく解きほぐすことで彼女を導くのが常であったが、今日はその手順を省かなければならない。中也は棚から潤滑剤を取り出し、指先に取った。
いつもよりも慎重に、痛みを与えないよう細心の注意を払って彼女の中へと指を滑らせる。太宰はシーツを強く握り締め、溢れそうな吐息を唇の裏に閉じ込めていた。
重なる熱情は、いつも通りの、あるいはいつも以上に丁寧な儀式として進んでいった。
事が終わり、部屋に静寂が戻る。 微かな汗の匂いと、行為の残滓が漂う中で、二人は無言で身支度を整え始めた。
太宰は背を向け、肌着を身につけている。その背中が、どこか頼りなく、小刻みに震えているように見えた。中也はシャツの釦を留めながら、背後から声をかける。
「……太宰。やっぱり、まだ怒ってんのか」
先日の「自分で考えれば」という言葉が、呪いのように頭の片隅にこびりついていた。今日の拒絶も、その延長線上にあるのではないか。そんな不安が中也を突き動かす。
太宰はゆっくりと振り返った。その表情は、怒りというよりは、困惑と羞恥が混ざり合ったような、何とも形容し難いものだった。
「中也のせいだよ」
「えっ……俺かよ。だから、何がだよ」
太宰は肌着の紐を指で弄りながら、消え入るような声で告白した。
「中也が……あんなに毎日、一生懸命、そこを……触るから。去年買ったお気に入りの下着が、もう全部、合わなくなっちゃったんだよ」
「……は?」
中也は呆然として太宰の胸元に目を向けた。 確かに、改めて見れば、彼女の制服の下にある曲線は、一年前とは比較にならないほどに自己主張を強めている。薄い布地の下で、それは確かな存在感を放っていた。
一年前、まだどこか平坦だった少女の身体は、中也の手によって耕されるように、あるいは彼の盲目的な愛情に応えるように、急速な成長を遂げていたのだ。
「大きくなるたびに買い直すの、恥ずかしいんだから。お店の人に、成長期ですねなんて言われるし……。中也が触るせいだって、言えるわけないじゃない」
太宰は再び頬を膨らませ、そっぽを向いた。それが、数日前の不機嫌の正体だった。自分でも制御できない身体の変化と、それを促している自覚のある恋人への、八つ当たりのような甘え。
中也は、自身の顔が急速に熱くなるのを感じた。
「……確かに、その。……一回り、いや、二回りくらい……。大きく、見えるな」
「見ないでよ。変態中也」
「手前が言ったんだろ!」
中也は照れ隠しに声を荒らげたが、その内心は安堵と、言葉にできない幸福感で満たされていた。彼女が自分を拒絶したのではなく、自分の愛情の証が彼女の身体を変えてしまったのだという事実は、彼にとってこの上ない誇りでもあった。
「……悪かったよ。次は、俺がついてってやる。……いや、それは余計に変態か」
「当たり前でしょ。死ぬまで一人で悩んでればいいよ」
毒を吐きながらも、太宰の表情からは険しさが消えていた。彼女は中也の膝に頭を乗せ、甘えるように身を寄せる。
「……次は、触ってもいいよ。新しいのを買ったらね」
「……おう」
中学生の純愛は、時に背伸びをし、時に幼稚にぶつかり合う。 けれど、窓の外に広がる夕焼けよりも赤く染まった二人の頬が、何よりも確かな未来を約束していた。
太宰治という少女の成長は、中原中也という少年の人生そのものとなって、これからも続いていくのだ。
注:「女性の胸を揉むと大きくなる」は科学的には証明されてないです。っていうか人の脂肪は刺激を与えると小さくなるのでむしろ現実でやったら逆効果です。(友達体験談)
コメント
5件
笑笑まぁ太宰さん胸小さくなってないならいいんじゃない?笑笑