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──────いえもんさん視点──────

唐突に始まったお茶会。

本日のお茶は紅茶だろう。しかし、匂いを嗅いでみるとレモンティーのような爽やかな匂いにニルギリのようなスッキリとした匂いもする。

味は煎茶のようなものを基本とし、旨みが増し、苦味を抑えたような味だった。


「…このお茶初めて飲みました。もしかして茶子さんのオリジナルブレンドですか?」


ラテさんも俺と同じことを思ったらしく疑問を口にする。

その飲み姿は戦闘の時の荒々しい姿はなく、上品でどこかの国のお嬢様みたいな立ち振る舞いだ。


茶子さんはわかってくれたのが嬉しかったようでいつもの大人しい印象とは一転、ラテさんに詰め寄る(本人に悪意は無い)。


「分かりますか!?これはわたすが50年間ほど掛けて作った中でもお気に入りので苦いものが苦手な人にも飲んで貰えるように品種改良を重ねて研究し、ここまで仕上げたものなんです!ぜーんぶ手作りで作るのは手間が掛かりましたがその苦労も報われるってもんなんです!」

「なるほど50年…やっぱり手作りの方が愛着も湧きますし、味もしっかりしてそうですもんね。風味とか後味も考えられていてお茶を飲む初心者とかにおすすめしたい1品ですね…。多分紅茶を基調として様々な要素を組み込んでいるんですね…。」


素直に尊敬と感嘆の意味を込める。


「やっぱりそうですよね!この旨みを出すのに50年…いや、ここまでの仕上がりで50年は凄いですね…。どんな風に作っているんですかね?」


ラテさんはポケットからメモ用紙を取り出す。俺も若干前のめりで集中して聞こうと全身全霊で集中して聞く。


「いいですよ〜そうですね…コツは──────」



後に俺たちはこれからお茶会などを主催したり、癒し担当的な感じでお茶3人組と呼ばれることは今は知らない。



話が盛りあがっていると、めめさんが咳き込み、話を遮る。


「…そろそろ自己紹介を再開しますね。そこの3人組は大丈夫ですか?」


「「「あ、大丈夫です」」」


思わず声が合い、お互いの顔を見合わせ、少し笑ってしまう。


「…じゃあ、再開しますね。ラテさんから自己紹介お願いします。」


めめさんの目線が俺たちからラテさんにうつる。ラテさんはこくりと頷き笑顔で話し始める。


「私の名前は緑茶 守理(りょくちゃ しゅり)って言います〜。呼び方はラテでよろしく。性別は普通に女子。種族は妖魔…まあ、ブラックドックっていう地獄の猟犬だよ。あ、番犬じゃないですよ?能力は…ないですけど炎を操る能力とでも思っといてください。ランクはSSでーす!一言!定期的にお茶会開きたいな〜って思ってんでその時はぜひ来てください!…生きてたら」


最後の言葉が意味深で、背筋が少しこおるがまあ、いっか。なんて軽く考えてしまう。


「じゃ!次うぱ〜」


ラテさんはうぱさんの方に指先、目線でパスをする。パスを受けたうぱさんは、はいよって明るい声で返事をする。


「Hey!俺の名前は 流星 赤夏(りょうせい せきか)!呼び方はうぱって呼んでくれ!性別は男だよ!女だと思ったやつばーか!種族はウパパロン!…と赤舌っていう妖怪でもあんな。能力は〜特になし!水を操れる程度かな?ランクはラテといっしょSS一言!全力で盛りあがっていこうな!」


これにて自己紹介は全員終わった。全員がめめさんを見る。これからどうするんだと。


めめさんが重い口を開く。



「…さて、そろそろ依頼組は依頼を受けに行ってもらいますか」


「…依頼…?」


メテヲさん以外は全員が口を塞ぐ。メテヲさんが依頼に来るかどうか…それはなかなか依頼の難易度がかなり変わる。まあ、俺は行かないからどーでもいいけど。


「あぁ、メテヲさんは聞いてた時いなかったですもんね」

「仲間はずれ定期」

「酷ッッ!?その言い方はないだろッ!?」


めめさんが若干気まずそうにしたのに、れいまりさんが少し的が外れたツッコミを入れる。メテヲさんは若干ズレたツッコミに冷静に悲しむ(フリ)をする。


「ちなみにどんな依頼なの?」

「あ〜吸血鬼退治…ですね。」

「……ひいな兄妹ですか?」

「…可能性としては」


メテヲさんは考え込む。考える人みたいなポーズしてんな〜なんてしょうもないことを考えてしまう。


「…行きます!メテヲは行かせてもらうよ!吸血鬼について調べてみたいし…。」


段々と言葉に力がなくなっていくことがわかる。絶対まだ無理できないだろ。昨夜のことを思い出す。あんなに涙して、苦しんだ挙句顔を歪ませて必死に助けを求める…。

そんな姿がフラッシュバックする。

大丈夫なのか…なんて聞きたいが俺的にはメテヲさんの意見を尊重したい。なんて気持ちが溢れて何も言えない。


「なら、私、レイラーさん、いえもんさん以外の人達が依頼に行くんですね。」

「え!?全員で行くんじゃないの!?」


メテヲさんが驚きの声をあげるが、俺達は爽やかな笑顔で無視を決め込む。


「じゃ、頑張ってくださーい!」

「ちょっと待てッッ!?」


メテヲさんの嘆きは誰にも届かなかった。













ここできります!めっちゃ時間かかりました…。いつもの2倍前後かかった気がします…。投稿するのめっちゃ遅くなりました…。まあ、許してくれ☆はい、ふざけましたすみませんでした。

…吸血鬼編はなしということで?あってます?最終確認(((こういうこと言うと書いてって言われそうなのでやめときます。


おつはる!

一明日を見るためにー

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メテヲさんw不憫だな〜w

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