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side.🩷
金曜日の21時。
💙《…はぁ?》
俺らは毎週の会議の時間。
今日も部長の翔太が、
会議室のホワイトボードを睨んでいた。
💙《誰がこの数字出した?》
🤍‹あ…俺です›
ラウールが手を挙げる。
彼は噂の新人だ。
仕事ができすぎるらしい…
💙《俺の見たデータと違う》
🤍‹あー、いえ。
昨日の集計データをもとにすると、
その数字になります›
💙《…。》
彼が資料をめくる。
…アヒル口。納得いっていないようだ。
🩷〚まぁまぁ、そういうこともあるよ 笑〛
俺は翔太の背中を擦った。
俺の隣で、阿部ちゃんがくすくす笑っている。
💚{んははっ、翔太、
ラウの方が一枚上手じゃん笑}
💙《…うっせ、》
💚{ねぇラウ、これ昨日の夜にまとめたの?}
🤍‹はい!›
🤍‹丁度今の時間くらいです!›
💚{1人で?}
🤍‹はい!›
🩷〚まじか…〛
こりゃすごい。
こんな細かい資料を
2時間くらいで作ったってこと…?
え…俺負けてるんじゃ、
💙《…康二。》
🧡〝ん?〟
💙《新人に残業させすぎじゃない?》
🧡〝はっ、!!?
いや本人が勝手にやったんやって!〟
康二がラウを見る。
あぁ、残業だよね流石に。
佐久間さん焦ったー。笑
🤍‹…暇だったんで、ちょっとだけ、›
🧡〝ちょっとだけちゃうわ…〟
康二がため息をつく。
🧡〝新人は分からんことあったら聞け。
仕事できるのはええけど、
一人で抱え込まへんでな。〟
🤍‹はい!!›
おおっ、康二かっこよ!
ラウールの目がキラキラしてる…笑
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🧡〝…あと、
俺より仕事できるのやめてくれへん?〟
🧡〝一応先輩やねん〟
🤍‹善処します笑›
🧡〝…そこは否定せぇよ!!笑〟
会議室に笑いが起こる。
🩷〚にゃははっ笑笑〛
💙《AHAHAHAっっww》
💚{ふふ…笑}
そのとき、ドアが開いた。
❤️«失礼します。»
❤️«…あれ、会議中って聞いてたんだけど、»
そう言って舘さんは、
一人ずつ笑っていた俺等の顔を見ていく。
いや…気まずい。
🩷〚…おっちー、!!!〛
🩷〚また掃除??忙しいね!!〛
とりあえず明るくするか…。
阿部ちゃんに目線を送ると、
彼は申し訳なさそうに目を細めた。
❤️«…仕事、だし、»
🩷〚お疲れ様!!ありがとね!〛
そう声をかけたが、舘さんは動かない。
あれ…
❤️«…少し失礼しますね。»
彼はそう言って、俺の肩を払った。
…え?
❤️«あ…埃がついていたので。»
❤️«…思わず気になりました、笑»
🩷〚…いや、気になるのは分かるけど!〛
🩷〚いやその…ありがとね!!?〛
舘さんは手を口に当てて笑う。
それに釣られてか、翔太が笑った。
💙《うははっ、舘さん、
ほんと仕事熱心だよな》
❤️«…翔太もじゃない?»
❤️«…昨日も遅くまで残ってたじゃん、»
💙《…見てた?》
そう聞けば、彼は頷いた。
翔太が少し気まずそうに視線を逸らす。
遠くで阿部ちゃんは、
その様子を写真に収めていた。
💚{…翔太、今日もわかりやすいね。笑}
💙《なにがだよ!!!?》
💚{なんでもない。笑}
そうニヤつく彼の腕を引っ張った。
🩷〚んねぇ、阿部ちゃん、今日忙しい?〛
💚{うん。明日の午前に役員会議あるから、
その資料作らないと}
🤍‹大変っすね…›
💚{でも定時退社絶対だから}
🩷〚俺も帰るー!!〛
❤️«俺も…久しぶりに早く帰ろうかな。»
え!舘さんが定時退社すんの初めて見るかも…
あ、そーだ、笑笑
🩷〚え!!一緒に帰ろ!!!〛
❤️«いいよ。»
彼を誘う。
そして俺は視線を、
―翔太に向けた。
その目は、睨むように変形しており、
嫉妬を感じさせるには十分。
おれっちやりすぎた…?
💙《…お前ら、仲良すぎだろ。》
翔太が呟いた。
その時、舘さんがにこっとする。
❤️«じゃあ…翔太も帰ろうよ。»
およよっ!!?激アツ展開!!
翔太はびっくりして固まっている。
💙《…。》
❤️«…翔太?»
俺は思わず笑った。
🩷〚…嬉しいんじゃない??笑〛
💙《うっ、うるせっ!!》
side.🤍
そんなやり取りを見ていると、
会議室のドアがもう一度開いた。
💜「…失礼します。」
秘書の深澤さんだった。
💜「社長から伝言です。」
みんなの視線が彼に集中する。
💜「明日午前中の役員会議、予定変更です。
社長が急遽、取引先との
オンライン会議に入ることになりました」
💚{資料は…?}
💜「予定通り必要です。」
阿部さんが時計を見る。
💚{何時からですか?}
💜「明日の8時です」
💚{出社から1時間か…}
💜「はい」
1時間ってことは…
今日資料作るってことだよね。
定時退社できないじゃん!笑
ふぁ~ぁ、ねむ…。
阿部さんが資料を抱えて立った。
💚{…佐久間。}
🩷〚任せて~ !!〛
そう言って佐久間先輩は、
デスクへ走っていった。
え…?
今要件伝えてた??
💚{翔太。営業部の最新データ、
俺のところにもらえる?}
💙《りょーかい。》
💚{ラウ。昨日の売上資料、
最新版に差し替えて}
🤍‹…あ、はい!!!›
💚{康二。新人1人に任せないで。}
🧡〝当たり前やろ!!笑〟
阿部さんが次々に指示を出していく。
それもめちゃめちゃ的確。
舘さんがその様子を見ながら、
楽しそうに笑った。
❤️«頼もしいですね。»
❤️«俺も何かあればやりますよ。»
💚{ほんとですか。
じゃあ…資料のホチキス留めお願いします。}
❤️«わかりました。笑»
💙《…ほんとにただの掃除屋?》
部長が突っ込む。
いや…俺も思ったけど。
なんか、触れちゃいけない感じする、
❤️«…できることはなんでもやります。»
彼はそう言って微笑んだ。
💙《…万能だな。》
💚{よし!!じゃあ早く終わらせるよ!!}
阿部さんが手を叩く。
それぞれが席へ戻っていく。
そこからの2時間は、
さっきまでの騒がしさが嘘のようだった。
俺は数字の確認と修正。
向井先輩はそのチェック。
部長は営業データの整理。
佐久間先輩は阿部さんの指示を先回りして、
資料を準備する。
阿部さんは全体を見ながら、
必要な資料をまとめていく。
舘さんは、1枚ずつ向きと形を完璧にそろえて
ホチキス止めをする。
23時。
🩷〚あーべちゃん!できた!〛
佐久間先輩が声を上げた。
💙《ん、俺も。》
🤍‹あ…こっちも終わりました。›
❤️«俺もホチキス止め終わりましたよー。»
舘さんが阿部さんに資料を渡す。
💚{間に合ったー!!!}
みんな力が抜けるように座り込んだ。
そこへ深澤さんが顔を出す。
💜「お疲れ様でした。」
💜「皆さん、社長がお呼びです」
阿部さんはすぐに立ち上がる。
全員がぞろぞろと社長室へ向かった。
side.💜
扉を開けると、社長が一人で待っていた。
💛『ぁ、…み、みんな、ありがと、』
💛『急な予定変更だったのに、
ちゃんと間に合わせてくれて。』
社長が1人でこんな大勢に向けて話すなんて。
そうとう頑張っているようで、
耳はほんのり赤く染まっていた。
💚{…仕事ですから。笑}
阿部さんはそう答える。
その後ろから舘さんが顔を出した。
❤️«…社長。»
❤️«夜、時間あります?»
💛『…へっ??』
❤️«みんなで呑みいきません?»
🩷〚賛成〛
佐久間が即答する。
🩷〚あーべちゃ!!!〛
💚{うん。行くよ。}
🤍‹…俺も行っていいですか?›
🩷〚当たり前じゃん!!〛
渡辺部長も続く。
💙《…舘さんが行くなら、》
向井。
🧡〝俺も。な?部長ー!!〟
💙《ばっ、馬鹿!くっつくな暑い!!》
💙《お前もう酔ってんのか!!》
そんなやり取りを横目に、社長が俺を見た。
💛『…深澤、行く、?』
恥ずかしがるように声を小さく出す。
💜「もちろん、行きますよ」
俺は小さく笑った。
子犬みたい…笑
💜「社長だけ置いていくわけにも
いきませんから。」
💛『…じゃあ俺も行く、』
社長が立ち上がった。
💛『みんなで行こ、!』
こうして、午前中の緊急対応を乗り切った9人は、揃って会社を出ていった。
仕事は真面目に。
休むときは全力で。
騒がしいけれど、やるときはやる。
そんな会社の、いつもの日常だった。
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コメント
4件
格好良いのに甘えたな💛に悶えた(*ノェノ)キャー
舘さんがちぜっっっっっったいしごでき
お疲れ!第2話読んだよ〜 今回めっちゃ“職場の空気感”がリアルでよかったわ。それぞれの個性が会話からじわっと伝わってくるし、康二がラウールに「仕事できるのはええけど、一人で抱え込まへんでな」って言うとこ、めちゃリーダー感あってグッときた。 あと舘さんの存在感、絶妙すぎる。“埃取るために肩を払う”って細かい動きでキャラ立ってるし、謎めいてて気になる…! 深夜まで残って急遽飲みに行く流れ、社会人あるあるなのに温かくて好き。次はabsk編ってのも楽しみ🔥