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去年と同様、9月1日は作品書きますよん
ほとんど思いつきと昨年の作品と似た感じです
去年同様桃赤にしようかなと思ってたのにCP要素ほぼ無いです
9月1日。
それは1年の中で学生が一番生きることを手放してしまう日。そんな日に俺は___
自殺しようと思う。
「おはよー」
「…おはよ」
別に学校にいるのが苦しいわけでも、家にいるのが辛い訳でもない。きっと他の人と比べればそこそこ周りには恵まれていて傍から見れば幸せな生活と言えるだろう。
大事にしたい友達の沢山できた。家族だって、決していなくなってほしいと思わない。
「いむしょうは今日も元気だね」
「こいつらが元気なん今始まったことやないやん……」
「はは、それもそっか」
なんて、りうらの友達_ないくんとまろは呆れたように話していた。
みんなと会えるの普通に嬉しいし、勉強は……まあ、あれだけど。先生も別に嫌いじゃない。きっと幸せ
「ずっと一緒にいたいね」
「…なに急に笑」
唐突にいむがそんなことを言った。
「だって僕この6人大好きだもん!大人になってもずっと一緒にいたいじゃん」
「それは分かる。」
「たしかに、ここまでずっと一緒の過ごしたの、みんなが初めてかもなー」
あにきとないくんが強く共感してた。りうらも、多少は分かる………のにな。
どうしてこんなに自分自身が死にたい気持ちでいっぱいなのか、分からなかった。辛いことも苦しいことも悲しいことも生きていれば当たり前にあるのに、りうらはそれに耐えれなかったの?どうしてこんなにも消えてしまいたくなるんだろう。
「消えるなら…何も言わずに消えたいな」
夏休み最後日。みんなは終盤こその過ごし方をしてるんだと思う。終盤が課題に追われてる方が居そうだけど…自分の時間を過ごしてるからしばらくは会ってなかった。
夏休みが終われば、…俺も……
人生という名の束縛から開放される。
「……もしもし?」
「もしもしー?りうら」
「ないくん、どしたの?」
「声聞きたくてさ」
「…なにそれ、」
あー楽しいなほんと。こうして友達と話せる時間が。ずっと続けば良かったのに。
そう思っていても俺は死ぬ準備をするように自分の体に傷をつける。
今だって、ほんとはずっとし続けてた時。ないくんから着信がきたのだ。
「…ね、今から会えない?」
「え…でも、」
「少しベランダ出てみてよ」
「…?うん、」
言われた通り自室からベランダに出ると目の前にはないくんが居た。
「…いたんだ。」
「掛けながら向かってた」
「良かったら降りてきて」
「…うんっ」
「ごめんね、急に……って、」
「その腕……」
「………」
「程々にって言ったでしょ」
「…知らない」
「神経切れば死ねると思ったんだもん」
「な…まーたそんなこと…」
「……みんな起きてんのかな」
「え?なんで」
「…なんとなく?会いたくなってさ」
「学校行こうよ。みんなで」
「………は?」
「ほ、ほんとに来ちゃったああああ!!!!!!どうしようどうしよう!!」
「おばけとか出ない!?ねえ怖いよ帰りたいーー!!!!」
「うるせえな場所考えろよ!!」
「お前ら静かにしろここ学校やぞ」
「…ないくん、」
「ん?どしたの」
「…手、つないで…」
「!ふふ、もちろん」
みんなが騒いでる中、少しだけ甘えてみると見事におっけーしてくれた。…よかった。
でも…ほんとに来ちゃった、りうら…日付跨いだら準備しようと思ってたのに。
数時間後には9月1日が来る……みんなは、知らずにいつも通り6人で過ごすと思ってるのかな…でも、それでもりうらは…っ
「りうら、みて」
「……わ、」
そんなことを考えている間に屋上に到着してたみたいで、目の前には煌びやかな景色が広がっていた。ぽつぽつと家の明かりや該当が照らされ、屋上から見る景色はすごく綺麗だった。
「綺麗やねー」
「来てよかったー!!!」
「お前帰りたい言っとったやん」
「知らなーい!!!」
「夜だって言ってんのに騒がしいね、あいつら」
「…そうだね、」
「りうらは落ち着けた?少しでも」
「…え?」
「してたっぽかったから。少しでも気が紛れたらなって」
りうらの為にここに来たってこと…?
「ありがとう…」
「どういたしまして」
「ないちゃんとりうちゃんもこっち来い?一緒に見よーや!!」
「はいはーい!…りうら、行こっか」
「うんっ」
それからしばらく他愛もない話をしてバカ言って心地よい時間を過ごしてた。それでもりうらの心の奥底にある黒くてぼろぼろな感情が消え去ることはなかった。もうすぐ日付が変わる頃。心の準備はとっくに出来て、悔いもない。この苦しくてたまらない日々を終わらせたかったんだ。
みんな…楽しそう、りうらも…りうらも、ちゃんと楽しみたかった…ごめんね。ごめん、ごめんね…みんなっ、
「だいすきだよ…ッ」
「!?りうら!!!!!」
「へ…?え…り、りうちゃ…?」
「嘘やろ…ッりうら」
「りうら…りうらッッ゛!!!!」
「待て!!ないこ!!!」
「りうら…ッ、なんでッ……」
ごめんね…ないくん、ないくんすごく名前呼んでくれてる…びっくりさせちゃったかな、泣いちゃうくらいりうらのこと愛してくれてたのに、ごめんね…。
でも、これで良かったんだ。例え6人で居たとしても誰も見ていないうちに屋上から飛び降りた。ないくん…最期までかっこよかったな。死ぬ前に好きだよって伝えたかった…。そして、最期に全員と話せなかったな、なんて思っている隙も無くすぐに強い衝撃に耐えられず意識は遠のいた。
ああ…来世は、幸せに過ごせるかな
9月1日。みなさんはいつも通りの日常を過ごしますか??そうだと嬉しいなと思います。
逃げ出してしまいたい人もきっといると思います。毎年この日は沢山の方がいなくなってしまうんですね。
居なくなってしまうことは悪いことじゃ無いのかなとも思います。生きているのを辞めてしまうくらい生き続けるのが苦しくて、辛くて限界が来るのは当たり前なのかもしれませんね。自分で決めた人生を間違えたなんて思わないように、生きていけることを願っています。生きるのを辞めてしまう人も、これからも生き続ける人も、皆さんがずっと幸せでいら れますように。
コメント
22件
9月1日って、自○の多い日だって言われてますもんね… 相変わらずの神作すぎてやばいです っ… !
8月終わりましたねぇ😭9/1は防災の日って言われてますよね無事ですか?(急) 語彙力凄すぎて涙涙((