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風見視点



私は、時々か彼が、如月さんが分からなくときがある。



でも私には彼に逆らう権力もなければ資格もない



だから



『風見、お前はこの戦いに出るな。』



そう言われたとしても、逆らう権利はない。



風見「ッ!?な、何故ですか!!!?」



『お前は、アイツの隣にいてやれ。』



風見「…ッ…ですが…それでは如月さんが…!!」



『俺は明日、必ずあの戦いが原因で死ぬ。』



風見「なら!!」




『だからだ、風見』




「…ッ…」



『俺がいなくなった時、ゼロの隣にいてやって欲しいんだ。』


『”私は役不足”なんて言うなよ??俺たちはお前を頼りにしているんだからな。だから風見、明日、俺が死んだ後は、ゼロのことを頼んだぞ』




そう言って彼は私の前から去って行った。



彼は覚悟を決めた目をしていた。



なら私と覚悟を決めなくてはならない。


彼が私に課せたこの約束を、私は必ず守らなくてはならない。




彼が、




私たちをこの戦から遠ざけ、守ったように、



私は、降谷さんを守らなくてはならない。




“如月千尋”という人物は




守りたいものが多ければ多いほど強くなる人なのだから




「ッ……如月さん、私は……私は…ッ…ずっと貴方に憧れています……ッ…」





私の前から去って行った如月さんの背中は、いつもよりとても大きく見えた気がした。

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