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そして、執事のヨトゥンが愛の自室に現れ、自分のルーツについて、2人に聞かせた。コウモリとメラには話したが、カラスと愛にはまだ話してはいなかったのだ。
ヨトゥンは自分のルーツや身長が『2m20cm』あり、コンプレックスなゆえに自分の思いを伝えるのが苦手だったからである。
ヨトゥンが「ワイは実はスカンジナヴィア半島にあるヨトゥンヘイムと呼ばれている巨人族の国の出身の生き残りです。今から1000年以上前、ワイらヨトゥンヘイムはラグナロク(終末戦争)にてアース神族と全面戦争をしていました。敗れてしまったワイの先祖の巨人族の兵隊が川や海に誤って流されて日本にたどり着きました。けど、当時の日本はワイら巨人族でさえも受け入れてくれました。温かい目で見てくれました。本当に感動したと母親から先祖代々聞かされました。母親がその巨人族の生き残りの子孫だったからです。そして、その母親は日本人の男性と結婚してワイが生まれました。故郷のヨトゥンヘイムを思い出したいという思いから『ヨトゥン』と名付けられました。ワイ自身は高い身長がコンプレックスで、車に乗ったり電車に乗るのが苦労でした。天井にもぶつかりますし、しゃがんで靴を脱ぐのも一苦労だったのを今でも覚えています。けど、ワイは柔道が好きで、小中高ずっとしていました。ワイは進路に迷ってた時に、黒井家の門に偶然たちました。その時あなたの父親コウモリさんに執事として雇われました。高校を卒業した時には正式に執事として勤務して今に至ります。本当に不気味だけど、ワイのような見た目を執事として雇ってくれたことに感謝しかないんです今思えばね。」と堂々と自分の思いを伝えることができたのである。
※私独自の解釈になります。
神道とスカンディナヴィア神話の融合です。
神道のどんな神様も、八百万の神様として向かい入れる教えが、ヨトゥンヘイムの巨人族を暖かく歓迎しているという多様性と共生社会を神話や宗教を通して象徴された演出です。
これを聞いたカラスは感情を抑えながらも涙を流し、愛はその言葉を聞いて号泣した。そして、ヨトゥンとカラス、愛の3人はお互い孤独を癒すことで抱きしめあった。
そして翌日、愛は自分の木彫りの彫り方をカラス教えるのだった。
「木彫りはね、自分の気持ちや伝えたいことを表現するために彫ってるよ」と
カラスは「わかった。彫ってみるよ。」と言った。
そして、愛は『カラスの木彫り』を「シュッ」と彫刻刀で彫り続け、カラスは『愛の木彫り』を「シュッ」と彫刻刀で彫り続けた。
愛の教えにによってカラスは木彫りの才能が発揮した瞬間だった。
カラスは『愛の木彫り』だけでなく、自分の父親、母親、執事、屋敷やその風景も木彫りとして徐々に描き続けるようになった。
一方で、カラスは愛に自分の特技の木刀術を教えた。カラスに「己を律しなさい。力を抜いて前を見なさい。」と。
そして打ち込みを開始して、愛は木刀術が得意になってきていた。
カラスは疑い深く、他の特技の空手や柔道を教えなかった理由はまだ愛のことを完全に信用していなかったからである。
ちなみに、経緯としては、木刀術と空手は両親から、柔道はヨトゥンから教わったことである。
その時、カラスは鋭いことに気づいた。「歴史には詳しくないけど…自分たち黒井家はキリシタンの子孫でキリスト教を信仰しているのに、なんで私たちの日本では、キリスト教が広まらなかったのか」を歴史が好きな愛に質問した。
愛は無邪気に答えた。「それはね!戦国時代の日本に遡るの!それと同時期のヨーロッパは、大航海時代だと思ってくれればいいから!キリスト教が日本に広まらなかった理由の1つは、 庶民たちの多くが知識や教養が深かっただけでなく、 祖霊崇拝と言ってご先祖様に感謝の気持ちを伝える風習があったの。宣教師のザビエルという人物がイエズス会に所属していたんだけどね。どう関係あるかというと、彼が庶民に『信じればイエス様に救われますよ!』と教えたところ、庶民が『我々のご先祖様は亡くなってるから信じることはできませんよね?その場合はどうなるのですか?』と質問したんだよね。そしたら、 ザビエルは気まずそうに、『…..地獄行きかな』と困った表情で言ったの。そしたら、庶民たちは怒ってザビエルの元を離れたんだって!ザビエルは当時の日本の高度な文化や教養にびっくりして疲労困憊(ひろうこんぱい)状態だったの。他にも理由があって、当時のヨーロッパの奴隷商人たちが、九州で日本人の農民たちを奴隷にしたことで、キリスト教布教は植民地支配のための計画だったことがわかってくるわね。それで、豊臣秀吉によるバテレン追放令、江戸幕府を開いた徳川家康による禁教令を出されたおかげで、日本でのキリスト教布教は完全に禁止されたの。ただ、明治時代になってからは、信教の自由が認められて、教会が日本のあちこちに建ったって訳。でも、日本には神道や仏教の教えが深く根付いているから、キリスト教を信仰している人の割合は、0.1%しかいないと言われているんだって。」と
カラスの心の声「10歳の女の子の歴史解説とは思えない。何かしら裏があるはずだわ。」と
カラスは愛を疑い深く見ながらも、不器用ながらも抱きしめた。「ありがとう。愛。あなたの知識を私にくれて。」
愛は「いいんだよ!私たち姉妹なんだから!」と一緒に抱いた。
そして、夕食タイムだった。
燭台の薄明かりの中、ゴシック様式の尖頭窓(ポインテッド・アーチ)から差し込む月光。テーブルの中央には、美しく磨かれたカトリックの漆黒の十字架。しかしその足元には、すり鉢や黒漆の器に盛られた、青々としたパーテラゼリが静かに佇んでいた。
ヨトゥンから「今日は『パーテラゼリ』です。一族の祖先の感謝の気持ちを伝えるために食べる日です。」と言って長崎県や熊本県(天草地方など)の隠れキリシタンゆかりの地域でクレソン(オランダガラシ)が出された。
ヨトゥン、コウモリ、メラ、カラス、愛「迫害された我が一族のご先祖様。あなたたちのためにこの神様からの贈物パーテラゼリを捧げます。父と子と聖霊の皆によりてアーメン」と胸元で指を小さく交差させて十字を切る動作をした。その瞬間ゴシック建築の高い天井に、低く濁った声の「オラショ….ぱあてるのすてる(主の祈り)……あべまりや(アベ・マリア)……」が不気味かつゾクゾク反響するのだった。
カトリックと隠れキリシタンの要素が融合されたような感覚だった。
カラスはあることに気づいた。「10歳の女の子がここまで黒井家に適応している。凄いことだけど、何かしら裏があるわね。でも証拠もないし、ここで問い詰めても仕方がないわね。」と疑い続けていた。
いよいよ4年に一度の黒井家一族が黒井家の館のプレイルームに集まった。『神楽』という先祖を讃えるための踊りの儀式を行うのだった。
一族全員が集まり、アメリカフリーク州に住む日系人一家のクロイ家の家長『ザット(Zat)・クロイ』が登場。
不気味な一族伝統舞踊である『神楽』をコウモリとザットが踊りを披露した。お互いに日本刀(真剣)を片手に2本持って踊って、打ち合った。
そして、それぞれ日本刀を鞘にしまい、腰に携帯。
そして、コウモリとザットの2人が一族の前に立ち、コウモリが右手でザットが左手でぐーにして肘を曲げて『一族のために!!』と叫び、一族全員を讃えた。
これを見た一族全員は暖かい拍手を迎えたのだった。
これを客として見ていたカラスと愛は喜んだ。
愛はカラスと部屋に向かって歩きながら、愛はおかしな踊りをカラスに見せることになった。
カラスは変な踊りと思い、苦笑いをしていた。
そして、翌日の朝、カラスと愛は玄関の前で、正式な姉妹になるために儀式的な行動をするのだった。
コメント
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わあ、第13話読み終えたよ〜!😭💕 ヨトゥンのルーツが明かされて、巨人族の生き残りで日本の温かさに救われたっていうエピソード、めっちゃグッときた…「不気味だけど雇ってくれた感謝」の言葉が胸に刺さる。カラスと愛が抱き合って孤独を癒すシーンも最高😢✨ 隠れキリシタンの儀式「パーテラゼリ」の描写がすごく生々しくてゾクゾクした…!カラスが愛をまだ疑ってるのも気になる〜。続きめっちゃ気になるから早く読みたい!📚💫