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「私さ、ニキニキのそんな顔見たくないよ。だから、笑って?」
「笑う…?」
そんなの、
(無理に決まってんだろ…)
ーーーーー
「あっ、もう終電無くなっちゃった?!」
まちこが女研を卒業する。それはメンバーや、リスナーにとっても、悲劇的な結末だろう。
今日は、6人の女研の最後の飲み会。少しはしゃぎすぎてしまったかもしれないが、仕方ないだろう。
「終電…あー、もうそんな時間か…」
「どうしよ…。今からホテルは…流石に無理だな、」
深夜の街に二人きり。それも男女で。
普段ならもっと気分があがって、冗談でラブホテルでも誘っているのだろう。
それが出来ないのは、きっと、まちこと一緒だから。
まちことは、友達とはまた違う。なんか、よくわからない関係。
好きと聞かれたら好きと答える。それが恋愛的な意味かと聞かれたら違うと答える。
でも、友達よりはもっと上な。そんな関係。
「…ねぇ、ニキニキの家泊まっていい?」
「は?」
ずっと唸りを上げながら悩んでいると思ったら唐突に爆弾発言をしやがった。そうだ、こいつはこんなやつだった。
「そこら辺のネカフェじゃ駄目なん…?」
「でもニキニキの家すぐそこでしょ?」
何故折れない。
流石に男女二人きりはまずいだろう…。ただ、こうなったら意地でもまちこは折れないことを俺は知っている。
「…はぁ、じゃあいーよ。なんもしないでね?」
「なにそれ!こっちのセリフですー!」