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こうもり@スランプ
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稀灯 夏成🩵🍸
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僕と元貴と話をして活動は続けてほしいと、僕の為に犠牲になるようなことはしないでほしいと伝えた。
たぶん色々言いたかっただろうし、東京と長野の往復なんて大変なことをしてもらうことになるのも分かっていた。
けど、もし僕が居なくなった時に元貴にはきっと音楽とか、仕事とか、ファンの人とか···全てが必要だと思う。
求められる、必要とされる居場所は本当に大切だから。
僕と元貴は以前のように、ううん、それ以上に恋人らしくいたような気がする。
たまに遠距離恋愛だね、会えない時間もりょうちゃんのこと考えてるって笑う元貴が愛おしかった。
体調が悪い時も、元貴のことを思うと心は軽くなった。
けど確実に悪くなる病気に、元貴が来てくれても会えない時やメッセージに返事も出来ない時もあった。
季節は巡ってもうすぐ夏がくる。
その前に早めの夏休みをしよう。
元貴がそういった時、僕はその夏を迎えられるか不安だった。
そんな僕に元貴が少し早い夏休みを提案してくれて···きっと最後になる夏を楽しみにしながら僕は忙しい元貴の邪魔をしないように病院で毎日を過ごしている。
元貴のSNSを見て幸せな気持ちになりながらも会いたいと思ってしまう。そんなときは新しい指輪が薬指で光り、僕を励ましてくれていた。
「元貴···ありがとう、大好き···ん?“向日葵をあげる”···なんだろ?」
元貴の呟きはわりと謎々みたいでそれによってあれこれと皆の考察が意気交うこともあって僕もその言葉のあとに続く🌻の絵文字が6つ並んでいるのも不思議だと少しの間スマホを見つめた。
と、その時だった。
看護師さんがノックしてお花屋さんからお届けものお預かりしましたよ
、と手に6本の向日葵の花束を持ってきてくれたのは。
「···え?僕に?元貴···から?」
どういう意味なのか、夏を感じさせてくれる明るい色の元気いっぱいの向日葵を見つめる。
その頃ネットでは様々な反応をしている人がいてやっと、たぶんだけど、元貴の気持ちを知った。
まさか。
嬉しい。それが元貴の気持ちなら。
僕は向日葵の花束を撮って久しぶりにSNSを更新した。
すぐに元貴から電話が掛かってきて、ドキドキしながら電話に出た。
「匂わせが過ぎるよ···意味、伝わった?」
「···だって、嬉しくて···」
「あなただけを見つめる、あなたに夢中···わかった?会えなくても俺はりょうちゃんのことだけ想ってる」
「···わかった、嬉しいよぉ···」
僕の声が泣きそうに震えたのに気づいて電話の向こうで元貴が笑ったのがわかった。
僕らの夏休みまであと少し。
会えない時間も幸せにしてくれる元貴を僕はもっと大好きになった。
コメント
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みぃです🌙 第15話、読み終わりました…切なくて、でも愛おしくて、胸がぎゅってなった。 遠距離でも「あなただけを見つめる」って向日葵で伝える元貴くんの想いが、すごく素直で美しくて。それに気づいて、泣きそうになりながらSNS更新したりょうちゃんの純粋さが、もう…尊すぎます。 「会えない時間も幸せにしてくれる」って言葉、重みが違う。この二人の恋、ちゃんと見届けたい。最後の夏がどうか、穏やかでありますように。 はるかぜさんの紡ぐ優しい空気感、ずっと大切にしたいです🤍