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ゾム:ペ神〜
しんぺい神:なぁに?また怪我したの?
ゾム:怪我をしたやつ連れてきた
しんぺい神:怪我した人?
ショッピ:……しんぺいさんどうも
チーノ:隠そうとしたわけじゃないです
しんぺい神:なるほどね?まずは治療が先
ショピ・チノ:……はい
とりあえずは外傷だけ治療を受けた。内蔵とかも傷ついているだろうが、まずはということらしい。もちろん、終わったらめちゃくちゃ怒られた。
ゾムさんもしんぺいさんの小言は耳にタコができるほど聞いているので、「それぐらいにしてくれへん…?」って言ってくれる。ゾムさんの優しさが嬉しすぎる。
『行ってくる』
その手紙だけ残してゾムさんはあそこに乗り込んだ。確かにゾムさんは強い。『味方最大の脅威』と呼ばれるほど確かな実力。
暗殺などをメインに仕事を受けているゾムさんが真正面から乗り込んで来た。
兵士をなぎ倒しナイフでも銃でも剣でも使いこなしていた。
50人抜きしたころだろうか、ゾムさんにも体力の限界が来たらしく動きが鈍くなってきた。数人で襲いかかるも倒される。
ゾムさんがこっちを見た。俺とゾムさんでは遠く離れているのに、確実に俺を見た。
背筋が凍る。訓練しているときのあの優しいゾムさんの顔ではなかった。ゾムさんの口がパクパク動く。
『チーノ。帰って来い。』
スコープからゾムさんを狙っていた俺は、脅威の油断しているその瞬間に、トリガーに指をかけた。
➖バンッ
感情なんて残っていなかった。
しんぺい神:なぁに?襲うとしてるの?
記録をしているしんぺいさんの首に手をかけ、締め上げながら頭に銃を突きつける。こんな状況でもこの人は冗談を言ってくる。思わず「そんな訳あるか!」と突っ込んでしまいたいほどに。
しかしどんな敵でも医者は厄介である。殺さねば、戦士を回復させてしまう。
彼は抵抗できるのに抵抗してこない。力は彼のほうが強いはずなのに。
➖バンッ
俺が初めて人を殺めたのはこの人だった。
二人の死んだ顔は笑っていたそう。いや、笑顔だったというべきか。俺は実際に見たわけではないからわからないが、きっとそういうことだろう。
この二人を見ると、いや、もう銃を持つことが出来ない。顔を見ることも出来ない。そもそもフードと面布で隠している二人の顔なんて見えもしないが。
撃たれた二人から流れ出る鮮血が海を作っていた。
もう出てこない。
二度も人の頭に弾丸を撃つあの感覚は直接でないはずなのに手にぐしゃりとした感覚が残る。
もう、銃は持ちたくない。