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ゆき.
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夜。
もう寝よう。って、そんな話をして部屋の電気を消す。
でも部屋の電気を消した後もしばらく眠れなかった。
なんでって、隣に居る気配が、やけに近く感じるせいだ。
吉田:起きてる?
佐野:…… バレたか。笑
その声に何故か少し安心する。
吉田:なんかさ、変な感じする。
佐野:どゆこと?
吉田:その、一緒に寝てるから、?
そんなこといいながら、布団の中で手を握る。
暗くてよかった。顔が赤いの絶対バレる。
佐野:別に変じゃないよ、笑
落ち着いた声が返ってきて、少し息が楽になる。
佐野:恋人なんだから。
前言撤回。
心臓が一瞬にしてうるさくなったわ。
吉田:そう、だけどさ、
しばらくしてお互いに何も言わなくなって、自然と眠りに落ちていた。
🩷視点
夜中、ふと目が覚める。
違和感…というよりも、重み。
佐野:ん” 、、?
ぼんやりとした意識のまま視線を落とすと、腕の中に、なにかがすっぽり収まっていた。
佐野:…… 仁人、?
小さく呼ぶ。
でも返事は返ってこなくて、代わりに規則的な寝息が響く。
いつのまにかこちらの布団に潜り込んでいたらしい。
身体を丸めてぴったりとくっついている。
佐野: (猫、みたいだな。)
そう思った瞬間、ふと笑いそうになる。
起こさないようにそっと手を伸ばして、少しはためらいながら頭を撫でる。
すると、わずかに身じろいて、
吉田:んぅ、、
と、甘い声が漏れる。
その無防備さに心臓が跳ねる。
佐野: (これは、、やばいっ、、)
気を抜けば襲ってしまいそうだ。
そんな気を紛らわせようとする。
でも撫でれば撫でるほど手は止まらない。
ゆっくり、何度も。
すると、安心したように擦り寄ってくる。
佐野: (ほんと、猫みたい。)
小さく呟いて息をついた。
でも、嫌じゃない。
むしろ、
佐野:ほんと、かわいい。
誰にも聞こえない声で、そう呟いた。
💛視点
朝。目が覚める。
見慣れない天井と ー。
近すぎる距離の顔。
吉田:は???
未遂、、、だよな。
吉田:な、なんで俺ここにいるの、、!?
慌てて飛び起きる。
その動きで、隣も目を覚ました。
佐野:ん、おはょ、、
吉田:いやおはようだけどさ!?
パニックで言葉がうまく出ない。
佐野:自分で来てたよ、
吉田:は?行ってないけど??
佐野:きてたよ、ふつうに。
そんなサラッと言われると言い返せない。
吉田:うそ、だろ、、
記憶がない。
否定する材料もない。
佐野:また来ていいよ。
吉田:は?
佐野:昨日みたいに。
意地悪そうに笑う。
佐野:可愛かったし。
吉田:ばッ、!?
視線を逸らす。
でもやっぱり心臓はうるさい。
佐野:俺とくっつくの嫌、?
追い討ちをかけるかのように優しく聞いてくる。
吉田:別に、
そう答えるのが精一杯。
佐野:そっかっ!
と、どこか嬉しそうな声。
多分もう、俺はコイツから逃げられない。
コメント
5件

ぎゃんかわ...隣に寄っていくの無意識なのがねぇ...?
隣には、じーんと🎶じーんと🎵