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💚「でも……」

🖤「あの指輪が阿部ちゃんを守ってくれたんだよ、きっと。2人一緒に川に落ちてたっておかしくなかったでしょ」

💚「……」


顔を覆った手を優しく外して、涙にキスをする。それから唇に。

今日は宥めるためにしかキスしてなかったから、優しく吸い上げて舌も使って、ゆっくりじっくり愛撫した。


唇が離れ、抱き合うと阿部ちゃんは言う。


💚「今日はしたくない…」

🖤「わかった。じゃあ、とりあえずお風呂入ろう?」

💚「…一緒に入りたい」

🖤「もちろん」


男2人で浴槽が狭い、いつものやつ。

それでも密着してお風呂で温まると、気持ちも少し落ち着いてきたようだ。

首筋に口付けたら思わず甘い声を漏らしたけど、すぐに『今日はしたくないんだってば』と叱られた。



お風呂から出ると次は1人で寝られない、と言うので今夜はお泊まりに変更。

不安でいつもよりワガママ…とも言えないくらいの可愛い自己主張を繰り返す恋人は不憫だけど愛おしくもあって、ぎゅっと抱きしめて髪を撫でる。


🖤「俺、傍にいるし何でもするからね。好きだよ」 

💚「うん…俺も好きでいていい?」

🖤「当たり前。どうして?」

💚「指輪なくなって、心に穴が空いたみたいで自信がない」


俺は阿部ちゃんしか要らないよ、と弱気な唇を塞いでたっぷり愛する。

されるがまま受け入れ、そのうち 眠ってしまった最愛の人。



しばらく心の傷は消えないだろう。それならばもっと大きな幸せで日々を包んであげたい。

何をしたらいいかなと考えながら、愛しい寝顔を眺める。





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