一覧ページ
超天然ドジっ子風味くんvs激かわあざとい降谷さんであなたの取り合いしたらまずは風見の勝利だったが…
第1話 - 超天然ドジっ子風味くんvs激かわあざとい降谷さんであなたの取り合いしたらまずは風見の勝利だったが…
4,947文字
2026年07月19日
一覧ページ
4,947文字
2026年07月19日
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#名探偵コナン夢小説
過労キティ
967
「えっ」と鈴木が慌てて立ち上がり敬礼すると気づいたやつから同じようにしていく。
「おはよう」
「お疲れ様です!」「おはようございますーー管理官…」「おはようございます…」
鈴木が未だ気づかない後ろの風見の肩をばしりとしたせいで「うわあつっ!」風見は飲みかけていた珈琲を溢した。
「(うん!)」と顎で思い切り管理官である名前を顎でやると、風見はハッ!として思い切り立ちあがり濡れたシャツのまま敬礼した。
名前はそれをなんとなく見ながら全員に礼を下ろさせる。
「相変わらずドジねぇ…風見くん。可愛いからいいけど」
風見はかあぁと赤くなり目をそらした。
「降谷に今朝までにあげといてって言った書類がデスクにないの!どこで止まってる?」
と少し声を張ると、皆がざわざわ自分のデスクを探し出した。
「えと…誰が受けてるんだろ?」
「風見刑事ですか?」
「わからない。降谷が誰に頼んだかわたし知らないのーー」
「確かここに…」と風見はしゃがみこみ真ん中からそれを引き抜こうとして、もちろん絵に書いたように失敗する。
あー!とそばの刑事らが書類まみれになる風見に手を出した。
「わあっ!あ、悪い!本当にすまない……」
「それ?」
「あ、はいっ!恐らくこちらで間違いないかと…申し訳ありません…期日を聞き忘れてしまって…」
名前はそれに手を出す。書類を集める刑事らに突っかかりながら風見はそれを渡した。
「!」
風見の眉間に人差し指をつき、つん。とやる。
「次はないからね?いい?」
「はい…」
「ふっ。冗談よ、でもそんな可愛い顔しても許さないから。降谷にも注意しとくわ」
風見は首を振りまくった。
「いっ!いいえ…わたしの落ち度です…」
「あなたの落ち度は降谷の監督不届き。その降谷のミスはわたしのせいーーもう…」
と名前はハンカチを出し濡れた風見のシャツに当てる。
「いい【店】期待していいかしら…」
ちらと名前は風見に上目遣いする。
かあっ!とまた赤くなった風見はぎゅっと唇を結んだ。
「あははっ…ほんとに可愛い子ーー抱き締めたいくらいね。うそ!冗談よ、冗談…ありがとね」
ひら、と書類をやり名前は公安部を後にした。
「ごめんなさぁい」
「まったく…」
執務室に戻ると降谷が名前の椅子に座り、腕を敷いた上に顔のせてニコニコ。
「…またわざとやったでしょ?んもう…期日くらい教えてあげなさいよ。あの子ちょっと抜けてるんだから…」
しっし、と降谷を払い名前はデスクに就く。
「だって…」
降谷はデスクに腰かけて顔を覗きこむので、名前は眉をひそめる。
「風見くんにはそうやって言ってくれる完璧な上司がいるのにずるいんだもん」
「妬いてるの?」
「もちろん。僕は仕事ができますから。だからあなたは僕に目を奪われない。手もかけてくれない…」
はあ、と名前。
「あなたに協力者を作るように指示したのはわたしよ、降谷。あなたがあまりに完璧に?仕事をこなすからもっと働いてほしくて。信頼してる証拠でしょ?何が不満なの?」
「なのに僕のじゃない。頭おかしくなっちゃいそう」
名前はそれをマグカップに口をつけ聞き流しながら、もう書類に誤字を見つけていた。
「…え?」
降谷がネックレスの箱を顔の横で揺らす。
「いいの。つけといてください…僕のこと…いつも思い出すようにね……」
降谷は後ろからそれを名前につけると、椅子を回して鏡に向けた。肩に手を置いて、耳打ちする。
ネックレスには小さな南京錠がついていた。
「…その鍵、どこにあると思います?」
降谷はくすくす笑うから吐息がかかって名前は顔を反対に傾けた。
降谷は自分の制服の中からーー小さい鍵のついたネックレスを見せて笑みを深くする。
「…あなたの心は僕にしか開けられないんですよ…ふふっ…そして完璧なあなたに完璧にはまる鍵は僕。そうでしょ?」
「…相変わらず困った子だわ…」
名前はデスクに向き直る。降谷はむう、と頬をふくらませた。
「僕も風見みたいに可愛がって?」
「降谷」
と名前は書類からようやく目を離す。
「いつでもワンちゃんみたいに尻尾振って…あなたの思うがままの僕だから」
わん。と降谷は言って招き猫みたいなポーズで笑い出す。
「はいはい。おやつあげるわ」
「いつ?」
「わたし40日くらい連勤してるから待っててね…イイコに待て、よ…ま、て。できるわよね?」
降谷は不満げにして腕を組んだ。
ノックに名前は顔を向ける。
「失礼しま…」
と言いかけて風見は降谷を見るとドアを半分閉めてちら見する。
「…改めます……」
「待ちなさい風見。来て」
「で、でも…」
「その手に持ってる書類、寄越して。誤字直したやつじゃないの?」
キイ…と静かにドアを開いて風見は入ってきた。
「あ…降谷さん。鈴木が呼んでます…」
「えーっ?」
「【わたし】の公安部、よろしくね。降谷くん」
名前は書類を見ながら呟いた。
降谷が出て行ったのを見て、風見は頭を下げた。
「すみません…書類もハンカチも…」
「いいわよ」
名前はようやく自分のサインをしてにっこりした。
未だに目の前から去らない風見に、名前は顔をあげる。
「あの…」
キョロキョロする風見はさらに赤くなった。
「…次の休みはい、いつですか?そのときハンカチも返したいので…」
「どのホテルかによる」
「えっ?ホテル?」
と風見はぽかん。とするので思わず吹き出してしまう。
ばっと両手を振って風見は目をぎゅうと閉じる。
「ちが…!そういう意味じゃ…!」
「ふふっ…」
名前は口元に拳を当てる。何を考えたのやら。
「カフェでは…」
「それなら明日」
名前はスケジュール帳を閉める。
「半休にするからあなたもそうして、午後1時」
名前は付け加えた。
「くれぐれも降谷には何も言わないようにね…」
「え?なん…」
「なんでも。たぶん気付くから」
名前は1度帰宅してから久しぶりに出掛ける支度をしていた。
「…随分家から近いカフェにしたわね。歩いて行けるわ」
口紅をしてんまっ、と音をたてると名前は時計を見て家を出た。
10分程度歩くともうカフェの看板とテラスが見えてきて、名前はすぐその姿を見つけた。
本を読んでいる風見がテラスで春風にページを持っていかれて「あぁ!」と言ってるであろう仕草をしているのを。
どこまで読んだか忘れた…といった感じで額に手をやる姿に、たまらずくすくすしながら近寄る。
「待たせたわね」
と目の前に座ると、風見はこちらを2度見して口を開けた。
「は…」
「なに?ここチーズケーキ美味しいのよ…」
「か、管理官…」
テーブルには4杯も5杯も珈琲カップがあった。
「随分早く来たの?アイスティくれる」
店員は頭を下げて戻っていく。
「あの…」
「なに」
「いえ…い、いつもと格好が違いすぎて最初わかりませんでした…挨拶が遅れてすみません…」
かあぁ…と赤くなっていく風見に名前はまたくすくすと笑う。
「すごく…その服似合ってます……」
「あなたこそ随分クールじゃない。黒、意外と似合うのね…」
名前はアイスティのストローを回して言った。
「…いやあの…これは…」と黒いシャツの上にあるネックレスを握りしめる。
「…降谷さんに…いただいたもので…自分ではそういうの選ぶの苦手なので…」
「ふうん」
と名前は目をくるりとまわした。
「…管理官も素敵なネックレスですね」
「わたしも同じやつからの貰い物よ」
風見は一瞬止まったように見えた。
「え?降谷さんからですか?」
「そぉ」
「そ…うですか」
風見は少し声を落とす。
「それで?あなたが後ろに隠してる紙袋にはハンカチと何が入ってる?」
ぎょ!と風見は少し跳ねた。
「あ…これはあのそのーー…く、来る前に買った自分の……」
しん。となり名前はアイスティを置く。
ざあっ、と風が名前の巻いた髪を揺らした。
「…その紙袋の色はティファニーブルーっていうのよ。ティファニーは女性用の宝飾店だわ?」
「っ…」
もう白旗です。と言わんばかりに、風見はその袋をテーブルに差し出した。
「…この間はすみませんでした…ハンカチも…」
「空けていい?」
風見は頷いて下を向いた。
中身は同じ特別なブルーをした万年筆だった。
「まぁ…すてき」
「気に入らなければ捨ててくれて構わないです…」
赤くなりながら風見はまたさらに下を向く。
「…降谷さんみたいに…センスがあればよかったんですが…その…あまり物を贈ったことがなくて…すみません」
「降谷と比べないでいいわよ。すてき。ありがとう風見…大事にするわ」
かあぁ…とまた赤くなりながら風見は固まっていた。
「ほんとにあなたは可愛いわね…」
名前はまたアイスティを一口してくすくす笑う。
「…降谷の気持ちがわかる気がする」
「え?」
「あなたご飯食べた?」
「いえ…」
名前は立ち上がる。
「なら家に来て」
「うち…えぇ!!」
単語を理解すると風見は前にのめった。
「いやあの…」
「お腹すいたでしょ?パスタでも一緒に作らない?」
「あぇ…」
「車で来たでしょ?」
どれ?と名前は髪を押さえて振り向き笑った。
「お邪魔します…」
「わたしシャワー浴びるから」
開いた寝室で髪を持ち上げてネックレスを外す。風見は廊下からその鏡に自分がうつってすぐに外れた。
「玉葱みじん切りにして冷蔵庫のなかの牛ひきと炒めといて」
廊下で止まっている風見を軽く押して名前は浴室に消えた。
風見はなぜかはっとして急いでジャケットを脱いでソファに置いた。
言われた通りにする。
「パスタだろ…そのくらいわたしにもできる…できる……」
と風見は呟いて玉葱を急いでみじん切りしだした。
「まぁ。全部作ってくれたの?美味しいわ…さすがね、風見。ありがとう」
名前のその笑みが脳裏に浮かんで風見はてきぱきとソースを完成させた。
「よし…」
はあ…と額を拭うと、ガラリと引き戸が開いた音がして風見はパスタをソースに入れながら顔をあげる。
柔らかそうなタオルに髪を拭いながら名前がシャツ1枚でやってくる。
「え、風見」
「はっ?」
たまらずその姿に見とれていた風見はマカロニの袋を見て下の戸棚に崩れ落ちた。
茹でてないままだーー!
名前は大爆笑だった。
「ごっごめんなさい…!ほんとにごめんなさいッ!無駄に…」
「もうダメ…」
名前は笑いながら風見の首に腕を回してぐいと頭を寄せた。
「か、管理官…」
「どうしてわたしの母性本能をこんなにくすぐるの?ほんと可愛い…」
名前はそのまま爪先をあげてキスした。
ぎゅう!と風見は目を閉じたかと思うと名前を引き寄せてシンクに乗せた。
「…はあっ…」
未だ額をひっつけたままで、何度も啄むようにキスを交わす。
「ふふっ」
風見が名前に抱きついたので、名前は風見の頭の後ろを撫でた。
「ごめんなさい…」
「今度はなに?」と名前。
「…家と聞いて少し……期待しました……」
名前は相変わらず笑ってしまう。
「なら…」
「…いいんですか」
する…と太ももを撫でる手が上がってきて名前も頷いた。
シャツ1枚開くと風見は顔を埋めた。
「はっ、あ…」
ちゅっ、ちゅ…と舐める音がして名前はからだをのけぞらす。
下着の隙間から指が入ってきて名前はまた唸ったが、目の前にある風見のネックレスを見てぐ、っと思いきり引きちぎった。
「な…」
名前は呆気にとられる風見に人差し指を立てて後ろに放り投げる。
「もう十分よ…」
「このままで…?」
キッチンでそんなことしている自分たちにもう我慢できなくなる。
「…管理官」
名前は風見に角度がつくよう斜めになるように抱きつく。
瞬間、腰を引き寄せられて名前は口を開けて思いきり息を吸った。
「うっ…」と風見も唸りながら腰を動かす。
「あ、あっ…こんなの……」
恋人と喧嘩した後みたいな荒々しいセックスになるなんて。激しく肌が当たる音に名前は風見を求めて顔を掴んだ。
汗だくではあっ!と息をした後に思いきり口付けて舐め回す。
「気持ちっ…い…あ、あ…」
「もうこれ以上ーー」
「んもぉぉいっ…く」
「か、管理官…わたしゴムしてな……」
「あぁああああっ」
名前はかけめぐってきた快感に叫んでしまう。
「うあ…っ」
降谷は名前の椅子に座り、足を組み直して噛んでいたガムを膨らませてから潰した。
「あーあ。途中で気付かれちゃった。まぁ、でもさすがだよね…」
ふふっ…と唇をさする。
「まぁいいや…と、言いたいところだけど今回は」
ザー、と雑音のするイヤホンを外す。
「…これじゃあ僕…悪い子になっちゃうぞ…んふふっ♡」
降谷は唇を舐めた。
To be continued…
コメント
1件
わあ、まず風見さんのドジっぷりがあまりに可愛くて笑っちゃいました!珈琲こぼしちゃうところからもう「ああこの人…」って感じで(笑)降谷さんのあからさまな嫉妬も、名前管理官の「困った子だわ」って呆れ混じりの視線も全部好きです。そしてラストの展開…!まさか風見さんが押し切る形になるとは思わなかったけど、途中で降谷さんからのネックレスを引きちぎるところ、グッときました。降谷さんの最後の笑みが不気味で続きが気になりすぎます…!😳