フレイム… フレイム…
「……?」
フレイムはステンドグラスの上に立っていた。
絵にはメジロの皆、キタサン達、スクーデリアローマも描いてある。
「ここは…?」
すると、ステンドグラスのしたから黒い物が現れた。
その方向にフレイムを目掛けて。
「なんだよこれ!!闇?!」
一面黒く染ったフレイムのステンドグラス。すると…
「うわぁっ!!!吸われるっ!!」
(くそ!どうすればいいんだよ!!)
(夢…?)
「ここを計算すると、この答えになりますね」
今朝、飛び上がって起きたフレイムは、夢の中で黒い何かに飲み込まれそうだった。
(あれ、なんだったんだ…?)
「この問題を…メジロフレイムさん、解いて貰えますか?」
「………」
「メジロフレイムさん!」
「あっ!はい!!」
(やべぇ、どう解けばいいんだ?!けど、この問題、行ける?!)
「どうですか?」
「うーん、正解なんですが…少し難しい方法で解きましたね」
「え?」
「簡単な方法を…シュヴァルグランさん、解いて貰えます?」
「これをこうして…」
「正解!よく出来ましたね!」
「俺よやり方より全然簡単、難しく考えてしまったな…」
「けど…2人ともよく出来たのでいいでしょう!!」
(間一髪だった!間違ってたら大変だったな…)
カフェテリア
「黒い物が?」
「ハートレスじゃなかったから、なんだったんだ…」
「…ダイヤちゃん、なんか難しい話してるけど」
「ごめんねキタちゃん、フレイムさんが少し怖い夢見たんだって」
「それは大変!私の出番だね!」
「どう助けるってんだ?」
「え〜と…とりあえずフレイムさんの傍に…」
「いい案じゃねーな…」
「ガックシ…」
お助けキタサンとしての役目は立ってるが、今回は難しい。
しかし、フレイムはキングダムハーツの が大好きなら、アレがあるのでは?
「キーブレード?前に言ってた?」
「そうだねフレイムさん!」
「何を話しているの?」
「キーブレードは、闇を払い光に変える重要な鍵の剣なんだ!」
「なんかよく分からないけど、凄そう!」
「せっかくだし、クラウンやグランも誘って行こう!」
こうして5人は、キーブレードのキーホルダーが売ってある店に行ってきた。
「あっ!ダイヤモンドダストある!」
「パワーオブヒーローもあるね!」
フレイムとダイヤはキーブレードのユニオンクロスのキーホルダーに見とれていた。
「凄い、これがキーブレード!本当に鍵だ!」
「かっこいい…!!」
「ダイヤ、どれがいいかな?」
「クラちゃんはクリスタルワークスがいいかな!」
※ちなみに、ユニオンクロスというサービス終了してるアプリから出してます。
「でも、本当にフレイムさんの夢の中に繋がるかな?」
「大丈夫!キーホルダーだけど友達と揃いみたいなものだろ!」
「確かに…お揃いだね」
「やり方だけど、詳しくは分からないから、イルミネーション撮影した時に額縁で飾ってあるところの傍に置いとけばいいかな?」
「わかった!」
夜
「さて、皆来るかな〜」
フレイムは寝た。昨日の事が気になるばかりだ。
「…ん?」
フレイムは、昨日の夢と全く同じ…ステンドグラスの上に立っていた。
「昨日と同じだ…ステンドグラスも黒く染まってる…」
「フレイムさん!!」
「皆!!」
キタサン達も合流した。
「凄い…ステンドグラスだね!」
「けど、黒くなってるよ?」
「…昨日、ステンドグラスは少しずつ黒くなって、突然襲われそうになったんだ」
「そうなんだ…」
「…皆勝負服着てる…」
「本当だ!」
シュルルルン!!
黒い生物が、少しずつ近づいて来る。真後ろにはキタサンがいた。
「…え?」
「なんだ…?」
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
「えっと…フレイム、この3人は?」
「真ん中がソラ、右側がカイリ、左側がリク、共にキーブレード使いなんだ!」
「また!!」
再び黒い生物が現れた!
「厄介なハートレスだな!!」
「ハートレス?」
「黒い生物で、人の心を奪う存在なんだ!」
「人の心を…!」
「フレイム、こっちは任せるから、あっちのハートレスを倒してくれ!」
「分かった!!」
二手に分かれて戦うことにした。
右にいるハートレスは、フレイム、ソラ、ダイヤ、クラウン。
左にいるハートレスは、キタサン、カイリ、リク、グランで戦う。
「はぁぁっ!!」
「やぁぁ!!」
「凄い!けど、俺だって!!ヴォルテックス!!」
「凄い!フレイムさんいつの間に技使えるの?!」
「ゲームやってたから技はある程度知ってる!」
「ひぃぃぃ〜!来ないで!!」
「は…はい!」
全員でハートレスを倒し、全てのハートレスを倒した!!
決闘後
「はぁ…はぁ…疲れた…」
「キーブレード振り回すだけでも…疲れる…!」
ずっと振り回し続けたキーブレード。キタサン達は右腕がもげそうなくらい振った。
「にしても、ソラは全然息切らしてない、流石だ!」
ソラ達はかなり振ったと思うが、全然辛そうではなかった。
けど、ステンドグラスは黒いままだった。
「ステンドグラス、まだ黒いままだね…」
「けど、またここで争いが起きるかもな」
「そうならない為にどうしたら…」
「…ん〜、そうだ!」
ソラは何か思いついた。それは…
「皆持ってる!キーブレードがある!!」
「…そうか!」
キーブレードは闇を払う光の鍵。何とかなるかもしれないと思った。
「どうするの?」
「キーブレードを上にかざすんだ!!」
「…思い出した!確か光に変えるんですよね!」
「上にかざすんだ!!」
皆はキーブレードを上にかざした。すると、キーブレードが光を放ち、黒く染まったステンドグラスに入った。
光が、ステンドグラスを元に戻し、フレイムのステンドグラスが蘇った。
「凄い!これフレイムさんのステンドグラス?!」
「私たちもいるわ!!」
「ローマさんもいる…!!」
初めて見たステンドグラスに驚くキタサン、クラウン、グラン。神々しい…。
「ありがとうソラ!」
「あぁ!また助けが必要な時はいつでも呼んでくれ…!!」
「…?」
夢を見たフレイム。五月晴れの日差しが部屋を照らす。
(ステンドグラス…蘇った!ありがとうソラ!!)
フレイム達の教室
「皆夢の中に来てくれてありがとう!!」
「本当に凄かったなぁ〜初めて見たよステンドグラス!!」
「綺麗だった…!」
夢のことについて話していた。
「私正直驚いたわ、本当に他の人の夢の中に入ることが出来たって!!」
「本当にありがとう!ステンドグラスも蘇ったし!!」
「皆の夢がひとつになったねフレイムさん!!」
夢と言ったら、フレイム何か忘れてない?
「夢…そうだ!俺2週間後にダービーがあるんだ!!」
「ついに2戦目ね!無敗の道!」
「ダービーは憧れを持つレースだから、皐月賞以上に注意していかないと!!」
「強いローマさんもいるから、対策をかなり練ってると思うよ!!」
「そうだな、頑張るぜ!ダービー1着!!」
チームスクーデリア トレーナー室
「いよいよダービーか…」
ローマは自身のダービーのデータをまとめていた。
「ローマも緊張してない?」
「そりゃ緊張するよ、夢のダービーだからね」
テイオーもダービーを制している。
室内はローマとテイオーだけ。三井は出張で席を外している。
「そうだ!ダービー勝つ作戦教えてあげようか?」
「何それ?!聞きたい!!」
「それはねぇ…教えないよ〜!!」
「えぇ〜教えてよ〜!」
仲良いな…同級生って
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お疲れ様です……更新ありがとうございます🙏(最新話公開しました)