「母上は、創造神、炎華」
「妹様は、破壊神、心華」
「二人が居て、やっと世界が出来るんだ」
「御二人の名前を軽々しく呼んではいけないぞ。そして、本当の神だとも言ってはいけない」
そう言って愛姉さんは人差し指を口元に持って来て、「シー」と言いました。
「なんでですか?」
和華がそう聞くと愛姉さんは優しく笑って教えてくれました。
「名前というものはとっても大切なものなんだ。本当の神であることを言えば、反感を持つ人間も居る。何より厄介なのが、母上達の名前を使って新たな宗教を作られることだ。これらは、世界の荒廃に繋がる可能性もあるしな」
「分かったか?」
「はい」
「やはり、和華は賢いなぁ」
そう言いながら愛姉さんは和華の頭を撫でてくれました。
「えへへ。ありがとうございます」
そう笑顔で答えました。
「ケホッケホッ」
愛姉さんは又、咳をし始めました。でも、今回はさっきよりも酷いみたいでなかなか、おさまりません。
「愛姉さん、」
「大丈夫だ。もうおさまった」
愛姉さんはそう言って優しく笑いました。
「んん、っ!寝てたみたいですね」
そう言って、鈴木さんと青木さんに挟まれていた風堂さんが目を覚ましました。
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