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「んん、っ!寝てたみたいですね」
そう言って、鈴木さんと青木さんに挟まれていた風堂さんが目を覚ましました。
「先輩方、起きて下さい。重いです」
「ん、威月?すまんな」
次に起きたのは鈴木さんです。
「利久斗、起きろ。・・・チッ、ふんっ!」
鈴木さんは舌打ちをして、青木さんの頭を思いっ切り叩きました。
「いっっったっ!」
そう言って青木さんは飛び起きました。
「和真!お前っ!何時も言ってんだろ!起こし方が荒すぎるんだって!」
青木さんは声を荒げながらそう言いました。
「指を指すな、指を。それに利久斗が起きないのが悪い」
一方鈴木さんは鼻で笑いながらそう言いました。
「だから、喧嘩しないで下さいよ。みっともないですから」
風堂さんはもう半分諦めたように、呆れたようにそう言いました。
「愛華さん、咳してましたよね。大丈夫ですか?」
風堂さんが心配そうに愛姉さんにそう言いました。
「多分な」
少しだけ、遠い目をして愛姉さんはそう言いました。
「私も、母上も故郷では下駄を履いていた。和華が下駄の音を覚えていたのもその為だろう」
「愛さん、もう帰ったほうがいいっすよ。体調、悪いんでしょ?」
青木さんがそう言いながら帰るように促します。
「分かった。そうだ、和華。私達の故郷の名は、、、」