テラーノベル
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止まっていた時が、詩織の声により再び動き出した。
「いや〜、マジかぁ〜、、マジなのか。
てか、神田 光って女だったんだな。てっきり男なんだとばかり思ってたわ。」
それはこちらのセリフである。
(メタなことを言うが読者諸君、僕は女だ。)
『いやいやいやいや、ははは、いや、
小茂田 詩織だって、てっきり詩織ちゃんだと思ってたよ、、、女子力高い系の子を想像してたし、、、、。いや、違うでしょ。お互い言いたいのそこじゃないでしょ。』
「まぁーなぁ〜、そりゃあ気になるよな〜。なんで普通科来たん?お前、みたいに、創造力と自分の絵柄が確立してる天才肌タイプは花見の美術科一択だと思ってわ。」
いや、なにを言っているんだこの人間は。
まるで僕の絵をリスペクトしているかのような言い方だったぞ。
『 いや、そっちこそ、写実的で色造りが上手い将来有望タイプじゃんか!そういう人が花見高校の美術科行くんだと思ってましたが?』
「うける。なんだその、俺の絵を尊敬してるみたいな褒め方。具体的すぎるだろ。
やべ〜、調子乗りそうだわ。」
『 そうだよ。どんな画家よりも、絵師よりも、君を1番尊敬してる。僕、君の絵を見て絵の道をやめたんだ。感動と圧巻と、迫力と絶望。沢山の感情を、君の絵に教えて貰った。、、、、。君は、、。凄い人だよ。』
また、時が止まってしまった。
何か地雷を踏むようなことを言ってしまったんだろうか。
「俺も、、、、もう、絵は描かない。いや、
描きたくない、、。お前の絵を見て、そう思った。
「お前の絵は、、、本当に本当に、魅力的だよ」
信じられない。
なにを、言ってんだこの人。
これじゃあまるで、
『お互いが、お互いの絵を、肯定しあった故に絵を描くのをやめた、みたいじゃないか』
詩織は悲しそうに笑っていた。
コメント
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第2話、一気に引き込まれました…!「お互いがお互いの絵を肯定しあった故に絵を描くのをやめた」という一文がすごく胸に刺さりました。詩織の「君は凄い人だよ」という告白の直後に、神田からまさか同じ言葉が返ってくるとは。二人の才能が拮抗し合っているからこその痛みというか、尊敬と絶望が紙一重なんだなあと。詩織の最後の悲しそうな笑顔が忘れられません。続きが気になります…!
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