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異世界は存在したら楽しいだろう。

異世界に行けたら最高だろう。

でもいつでも思い知らされる現実。

虐められ異世界のラノベにのめり込み学校に行き目が覚める。

そう異世界なんて存在しないのだ。

学校が終わり帰る。

いつもと変わらない帰り道、家に帰ればまた異世界というオレの中での現実に戻ることができる。「雅人!帰ったんならおつかい頼むわね。」と母に頼まれるがオレはここでも思い知らされる自由はオレの部屋以外に無い。そしてオレは仕方なくおつかいに行く「高校2年なんだからもうちょいオレに自由を与えてほしいもんだよ」そんな独り言を言いながらおつかいを終え帰宅。

オレはさっさと自分の部屋に入りラノベを読みながら「こんな世界にオレが行けたら……まぁ現実見ればもし行ったとしてもオレなんてすぐ死ぬだろうけどさでも夢があるよなー」そう独り言を呟き深夜の2時までラノベを読みまくるそして朝になりまたオレは現実に戻される、今のオレからすればラノベの世界こそが現実だと思っている。オレは学校に着くと上履きを濡らされ裏で殴られ陰口を言われパシリにされカツアゲされもう精神的にもオレは追い詰められていた「先生。前にも言ったんですけど自分…虐められてて。前にも相談して先生が強く言っておくって言ってくれましたけど全然改善されないんです。」そうオレが言うと「あのな?雅人。虐めるのは許されないだが虐められる方にも虐められる理由があるとオレは思うんだ。違うか?オレはアイツラだけじゃなくお前にも問題があるのではと考えている」そう担任に言われオレの心は完全に折れた。

助けてくれる大人も居ないこんな世の中が現実なわけがない。現実はラノベの世界だけだ。オレは放課後に屋上に行き柵を登り「神なんていないんだよな。だって誰もオレに手を差し伸べてくれなかったんだからな」そう言いオレは屋上から飛び降りたそしてゴドンという大きな音と共にオレの意識は失われた。

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