テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
♡200⤴︎ありがとうございますー!!
体調崩してしまっていて投稿遅れてすみません🥲今回は💛がひとりで…してます🫶🏻
一応私の脳内にある設定をざーっとここに書いておきますね🤔🤔
先輩役🩷
後輩役💛
後輩は先輩のことが恋愛的な意味で好きだったけれど、先輩はむっちゃモテる人だし幼なじみという肩書きを壊したくなくて告白せず、ずっとこの思いは心に留めておこうと決めている。
先輩は後輩のことが好きだけど、同じく墓場までこの思いを持っていく覚悟を決めていて両片想い状態。けど先輩は定期的に後輩をおちょくる。 幼小中高と一緒。けど1学年離れているため、幼稚園とか小学校の頃はタメ口だったのに中学校にあがると急に敬語を使われるようになる。
この軸の🩷💛は付き合ってることは2人だけの秘密です!
ではどうぞ!
━━━━━━━━━━━━━━━
クランクイン当日。都内の高校を貸し切ったロケ地、体育館。
原作第1話冒頭、シーン1は──
桜の散る春、新入生の入学式。
体育館の観客席で、先輩(勇斗役)が後輩(仁人役)の姿を見つけて、軽く笑いながら声をかけるシーン。
原作の名ゼリフ:
「また俺を追っかけてきたのか?」
その一言と、先輩の柔らかい笑顔に、後輩が胸をきゅんっと締め付けられるような表情をする──
そして後輩の顔がアップで映り、物語が始まるという、ファン垂涎の名場面。
現実の二人は、すでに付き合って半年以上。出会ってからはもっとだ。 誰にも内緒の本物の恋人同士が、 「初めて出会った」瞬間を演じなければならない。
──控え室。撮影20分前。
新入生の制服を着た仁人が、ネクタイを何度も直しながらソワソワしている。
勇斗が後ろから近づいて、小声で。
「制服姿可愛すぎてやばい」
仁人は鏡越しに勇斗を見て、頬を赤くする。
「…お前も、なんか先輩っぽいくていいな」
勇斗が仁人の腰にそっと手を回して、耳元で囁く。
「さっきリハで『また俺を追っかけてきたのか?』って言ったら、仁人の顔が本気できゅんってなってたよ。演技じゃなかっただろ?」
仁人が慌てて勇斗の手を払う。
「だって、勇斗の笑顔が…その…」
そういうとすぐに唇を奪われる。スタッフの呼ぶ声で正気に戻った。
──撮影開始。
体育館にエキストラの新入生・在校生がずらり。
桜の花びらが人工的に散らされる美しいセット。
カメラは新入生席の仁人(後輩役)を捉える。
緊張した面持ちで周囲を見回している。
少し離れた在校生席の上段から、勇斗(先輩役)がゆっくり立ち上がって、仁人の方へ近づいてくる。
勇斗は仁人のすぐ後ろの通路に立ち、軽く笑いながら声をかける。
「また俺を追っかけてきたのか?」
その声は低くて、少しからかうような優しさを含んでいる。
そして──勇斗がふっと笑う。
普段のクールな先輩像とは違う、柔らかくて、どこか嬉しそうな、本気の笑顔。
カメラが仁人の顔に切り替わる。
仁人(後輩役)の表情が、ゆっくりと変わっていく。
最初は驚き、そして瞳が揺れて、頰がほんのり赤くなり、
胸を押さえるように小さく息を吸って──
きゅん。
心臓をぎゅっと掴まれたような、甘くて切ない表情。
監督がモニターを見て叫ぶ。
「カーット!!…いや、完璧すぎる!!」
スタッフ全員が拍手と歓声。
「佐野くんのあの笑顔、原作そのまんま! いや、それ以上優しい!」
「吉田くんのきゅん顔、めっちゃ可愛い!!これ放送したらファン気絶するレベル!」
でも、誰も知らない。
勇斗のあの笑顔は、演技じゃなくて、
「本当に追いかけてきてくれた」みたいな、
本物の嬉しさが滲み出ていたこと。
そして仁人のきゅん顔も、
役の感情じゃなくて、
勇斗の笑顔をまた見られて、心底幸せで胸が締め付けられた、
本物の表情だったこと。
──休憩時間。ロケバスの控え室。
ドアを閉めて二人きりになった瞬間。
勇斗が仁人をぎゅっと抱きしめる。
「さっきのきゅん顔……俺もきゅんってなった」
仁人は勇斗の胸に顔を埋めて、小声で。
「笑顔、ずるい。あんなの反則」
勇斗が仁人の髪を優しく撫でながら。
「あの表情見たらむっっちゃキスしたくなった」
仁人は振り返って、勇斗の首に腕を回し、 唇に軽くキスをする。
「これで満足?」
仁人が小さく笑って、勇斗の胸に顔を埋める。
「……秘密、守れてるよね?」
「うん。誰にもバレてない」
勇斗は仁人の耳元で囁く。
「でも、撮影終わったら…今日の続き、ちゃんとしよ?」
仁人は顔を真っ赤にしながら、こくりと頷いた。
クランクイン初日から、
原作の「初めての出会い」を演じながら、
二人は誰にも言えない本物の恋を、
さらに深く重ねていた。
付き合ってることは、
ずっと、二人だけの秘密。
━━━━━━━━━━━━━━━
クランクインの撮影が終わったのは夜8時過ぎ。
予定では、勇斗のマンションに直行して「今日の続き」をするはずだった。
入学式シーンのあの笑顔と、きゅんとした表情を思い出して、二人とも我慢の限界だったから。
でも──
ロケバスの中で、勇斗のスマホが鳴った。
マネージャーからだった。
「勇斗くん、ごめん! 急なんだけど、明日朝イチの雑誌の打ち合わせが今夜しかないって。編集部がどうしても今って言ってるんだ。仁人くんは先に帰ってて!」
勇斗が顔をしかめて、仁人と目が合う。
「…ごめん、仁人」
仁人は小さく笑って、勇斗の手にそっと触れた。
でも、心の中では少し寂しくて、胸がきゅんって疼いた。
──その夜、仁人の自宅マンション。
勇斗のマンションに行く予定だったから、仁人は泊まり用の着替えまで持っていた。
結局自分の部屋に戻ってきて、シャワーを浴びて、ベッドに横になる。
スマホを開くと、勇斗からLINEが来ていた。
【勇斗】
ごめん、終わったら連絡する。遅くなるかも。
打ち合わせが長引いてるんだろう。
時計はもう23時を回っていた。
仁人はため息をついて、ベッドに仰向けになる。
今日の撮影がフラッシュバックする。
「また俺を追っかけてきたのか?」
勇斗のあの柔らかい笑顔。
低くて優しい声。
少しからかうような、でもどこか嬉しそうな目。
…ダメだ、思い出すだけで体が熱くなる。
仁人は無意識に、自分のシャツの裾に手を滑らせた。
「はぁ……」
指先が腹を這う。
今日、控え室で勇斗に触られた場所をなぞるように。
勇斗の手はもっと熱くて、もっと強く、もっと意地悪で……。
仁人は目を閉じて、勇斗の名前を小さく呼んだ。
「……勇斗」
パジャマのズボンの中に手を入れて、自分を握る。
もう、硬くなっていた。
ゆっくりと手を動かし始める。
頭に浮かぶのは、勇斗のマンションで何度もした夜のこと。
勇斗に押し倒されて、耳元で「可愛い」って囁かれて、
首筋を吸われて、腰を抱かれて、奥まで──
「んっ……」
声が漏れる。
もっと速く手を動かしてしまう。
「勇斗……っ、勇斗……」
今日のあの笑顔を思い浮かべながら、
「また俺を追っかけてきたのか?」って言われた瞬間を思い出しながら。
体が熱くなって、息が上がる。
仁人はシーツをぎゅっと掴んで、腰を少し浮かせた。
「はぁ…っ、勇斗、好き……大好き……」
もう限界。
勇斗の名前を呼びながら、達した。
白いものが自分の腹にかかる。
息を荒げて、しばらく天井を見つめる。
……でも、虚しい。
勇斗じゃない手じゃ、こんなに気持ちよくなっても、
最後に残るのは寂しさだけ。
スマホを手に取ると、勇斗から新しいメッセージ。
【勇斗】
やっと終わった。2時過ぎそう。
仁人の寝顔見に行きたいけど、起こしちゃ悪いよね。
仁人はそれを読んで、涙目になりながら返信した。
【仁人】
待ってる。 続きするんだろ。
送信してから、恥ずかしくなって顔を枕に埋める。
ちゃんと続きができる日が待ち遠しくてたまらない。
NEXT▶︎♡300⤴︎
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!