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その時私は思った……
会長も同じなんだ……って
〔急に黙ってどうしたんです?こんな発言に引きました?〕
〔きっとそうですよね、では。〕
「ちょ、ちょっとまって会長!!」
〔なんです?次は悪口ですか?〕
「ち、違うんです!会長、その…じつは…」
「私も同じなんです」
〔同じ…?〕
「ほんとは…すぐ傷ついちゃって…元気っ子の欠片もなくて…根暗で…」
〔そうだったん…ですか…〕
疑いのないような目で言ってきた
やっと言えた…よかった…
〔…私もそうなんですよ〕
〔生徒会長らしくなくて…全く人が理解できなくて…弱々しくて…〕
〔でも生徒会長らしくしなきゃいけないんです、悪口とか…全部言われるので〕
同じだ…裏を隠してることも、裏を見せることで不幸が訪れることも
〔話を聞いて下さり誠にありがとうございます、もう関わることは無いかもしれませんが…〕
「えっ、あ、そうなんですね」
〔どうかしましたか?〕
せっかくちゃんと友達ができると思ったのになでも…そうだよね…w
「…いえ!!なんてもないですよー!」
〔それでは…〕
あれから授業中に気がついた
柊木さんの笑顔は少し無理してる顔のようだった
…謝らなくちゃ
【業間休み】
コンコン
「失礼します」
『あ、西沢さんどうしたの?』
2年A組の担任の先生がそういう
「少しお話したい方がいまして…」
『だれかな?』
「柊木さんなんですけど…」
『まさかまた何かやらかしたのか?』
「いえ、そういう訳ではなく」
「普通にお話がしたくて来させていただきました」
『なるほどね、柊木さんなら階段を上がっていくところを見たけど』
「本当ですか!?ありがとうございます」
「では、失礼しました」
「屋上でしょうか…?」
そう呟き足音をたて階段を上る
一応3階に着いた……
「少し周りを見てから行きま━━」
そう言ってる矢先にチャイムがなる
「…タイミングが悪いですね」
サボるわけにはいかないので
呆気なく3年の自分の教室へと向かう
神様はいつも大切な時こそ邪魔してくる
イタズラ好きの神かなんかですか?
はぁ…放課後また探しましょう
「それにしても今週のテストはきつすぎるぅぅ!!」
『ほんとにそうだよな』
私は今一応幼馴染こと綾乃と図書室に来ている
「綾乃って勉強得意そうなのになんで苦手なの!!」
『どうせ見かけだけなんで』
「まじかぁ…なーんだ見かけだけかぁ!笑」
『あ?やってやろうじゃねぇかゴラぁ!』
〔貴方たち、図書室ではお静かに〕
「西沢会長!?」
『普通にすんません……』
〔勉強ですか?〕
「はい…今週のテストが難しくて…!!」
『といっても柊木は毎回赤点だけどね』
「ちょ、綾乃黙ろ??」
綾乃がケラケラと笑う
こいつまじで私をからかうの好きだよね!💢
〔どこか教えて頂ければお教えしますよ〕
「いいんですか!!」
〔はい〕
『よかったな柊木』
〔貴方もですよー?綾乃さん〕
『…今柊木の気持ちわかったわ、厳しいねあの人』
「でしょ?」
〔聞こえてますよぉー?^^〕
「ひっ……」
「すみません……」
〔では始めますね〕
〔どこが分からないのですか?〕
にしても西沢さんって優しいんだな
勉強教えてくれるとは……
「全部わからないです!!」
『同じく〜』
〔貴方たちほんと……〕
西沢会長は呆れたように頭に手をあてる
なんか罪悪感が……
〔一通り教え終わりました〕
「会長ありがとぉー!気分も快調だよ!」
『…流石に寒いぜ柊木』
〔……〕
「…なんかごめん」
「あっ、そうだ!連絡先!」
〔連絡先ですか?〕
「また勉強教えて欲しいんだよねぇ〜」
お願いっ!と柊木が手を合わせる
〔わかりました、こちらです〕
「ありがとう〜!!」
『良かったじゃん、仲良くしなよ?』
「うん!」
「それじゃ、また明日!」
〔はい、また明日〕『またな』