礼儀正しくお茶を出し
綺麗な作法でお茶を飲み干した
「ぁぁ。えっと、」
「なまえ、聞いても……」
『rd』
「あ、は、はい…」
何が愛してくれる。だよ
「その、とりあえずお風呂入って…」
『……』
俯いている
「…だい、大丈夫?」
『入ってくる』
そりゃ、まぁ、困惑するよね
食器を片付け自分とrdさんの風呂の用意をした
「これで…いっかな」
ガラッ
「じゃあ俺も入ってきます」
『パジャマこれだよね? 』高そう…
「そうです、似合ってる」
『?あ、りがとう?』パジャマが?
そそくさと風呂に入った
ガラッ
「ん~ッ……ふぅ」
すっかり相手がいることを忘れ
ベットに向かった
疲れてるんかな??
スマホを見ていると
ベットルームの扉がゆっくり開き
『………ここ、ベット?』
「ん?うん」
記事を最後まで読みスマホを閉じようとした時
ドサッ
「……え」
目を開くと上には天井では無くrdさんが見えた
「ちょ、え、…」
いわゆる床ドンってやつだ
『…ヒモ、なんでしょ?』
『*だから、*』
顔が近ずいてくる。
反射的にそれを拒み口をゆっくり開いた
「…えっと…」
「俺がその、ヒモ…って言ったのは」
「*性的*で見てるんじゃなくて…」
「普通に愛して欲しかった、から…」
『……』
ギシッ
ベットから降りる
『ふ~ん……つまり』
『君は誰でもいいってこと?』
『愛されるなら』
「え?いや…それはちがうけど…」
『ならなんで俺?』
「ヒモって…俺がいないと生きてけない…」
「って感じじゃん」
「だから嫌でも愛してくれるかなって」
「離れられないでしょ?」
「ホームレスとかなら尚更」
『……そう。』
その時の彼の顔は
*少しほっとしたような顔*だった
ピッ
(合計で____)
スマホ決済で払う
「ありがとうございます」
『そんなに買ってお金無くなんない?』
「大丈夫」
「お金は~…」
*親に養ってもらってる*…とか言いたくないな
「有り余ってるから」
『へえ。そりゃ凄い』
なんだか冷たい気もする。
まぁ別に良いんだ
運が良ければ友達に…って考えで行こう
『あのさ』
少し言葉を詰まらせながら話す
『俺、その……』
『服…欲しい』
「!」
「いいよ」
「そうだったね1着しかないもんね」
いらっしゃいませ___
(こちらご試着されますか?)
「お願いします」
『ぇ、あっ、…』
「着てみないとわかんないでしょ?」
*それそれ*、と背中を押して試着室に向かわせた
近くの椅子に座って待っている
「……あの洋服も良かったな……」
「いや、あれかな……」
ジャラッ
試着室のカーテンがゆっくり開く
「おお!!*かっこよ……*」
思わず声が漏れてしまった
(あらすっごい似合ってますね~!!)
「これお願いします」
(は~い!♪)
「もう一個の方も着てみて」
『いいの?』
「早く早く」
この*ほんわか*な雰囲気に
思わず笑みがこぼれた
ジャラッ
『……』
後ろで手をいじくりながら出てきた
「めっっっっっっっちゃ、」
「似合ってる」
「これも買います」
(ありがとうございま~す♪)
ありがとうございましたー!
『…ありがと』
「ふ笑どういたしまして」
多分こうして何か買ってもらうのとか、
初めてなのかな?
ガチャッ
「もう先にお風呂入っちゃおうか」
『おれさきー』
俺よりも大人なのに、
喋っている言葉全てがひらがなに見えるぐらい
*幼い*喋り方だ
…*独特*、という表現もあるかな?
ゴソッ
「ん、おやすみ」
トントン、と背中を叩かれ振り向く
『えっと』
服を引っ張り耳元で話す
『今日はありがと…楽しかった』
「ぇ?あ、そ、そう。?」
「良かった~……」
顔があつくて振り向けなかった
「……寝た?」
rdの前髪を軽く退け
チュッと優しくキスをした
「おやすみ……」
コメント
1件
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! きっとrdは彼を愛してくれると 私は思いますよ!!!多分ですけど… 確かに持ってる洋服が一つだけなのは お互い困りますし… 丁度、良かったですね!!! まぁ…似合う物ばかりで良いですね☆ ふふ…無意識かもしれませんが彼は rdを愛す気がありそうですけどね…(?) もし起きてたら恥ずかしい奴ですね… 次回も楽しみに待ってます!!!!