俺たちの生活が始まってから何ヶ月か経った。
ポチポチ
『…ねー。なんかさ』
2人して同じようにスマホを見ながら
大きなソファに寝転ぶ
「んー…?」
『スマホも何もかも養って貰ってるのに』
カチッ
スマホの画面を閉じる
『俺何もしてないよね?』
『ケータイで調べたけど』
『やっぱほら、なんか』
自分もスマホを閉じ
rdさんの顔を見た
『ほんと…このままでいいのかなって』
「んはは笑」
「まだその愛すとか愛されるって感覚は」
「掴んでないけど、」
「それまで俺の事
少しでも愛してくれたらそれで十分」
くしゃくしゃと彼の頭を撫でる
『まだ愛してないんだ?』
子供のような声で話す
拗ねてるのか?
「ぁ、えっとね」
「わ、わかんない…だけ」
「だから、」
『お酒飲んだら全部出るんじゃない?』
「何その*ホスト*みたいな…」
『最近ずっと同じことしかして無いし』
『ちょっとは違う事したいなってだけ』
確かに最近はバイトの見送りとかしてもらって
帰ったらスマホで
特に思い出に残るといったものは無い
「…たしかに」
「居酒屋行く?」
『行く!』
目がキラキラと光っている
すっごい行きたかったんだろうな
カランッ
ゴトッ
「ぷっはぁっ…!!」
「rdさんも飲んで~…!」
「俺より弱いからって飲まないのは無し!」
『ふは笑、飲む飲む』
大きな一口でハイボールを飲む
『く~っ!』
怒怒ゾーン
『だから!!』
『俺は大変なんですよ!!!』
『愛してほしいとか言うくせに』
『そっちからは愛してくんないし』
『どう愛せば良いとか
俺も*あんまわかんないし*』
『調べたらアッチ系だし!!!』
『でもそっちはそーいうの求めてないとか!!』
『うるせーよ!!』
『こっちもそんなに
愛し方ラインナップとか無いんだわ…』
『もう思いつくことは全部やったs』
「じゃあおれもいうけどさぁ!?!」
「rdさんは一応年上だし!?」
「なんか知らんが年上だし」
「背高いし変な関係だけど…」
「毎回夜ベットで俺の足に絡んでくんなよ!!」
「痛い!」
『アプローチだよ!!』
「絡み方もっと無いわけ!?」
「足挟むならわかるけど」
「絡むはあるの!?しかも朝まで!!!」
『そ、それは…』
『う、うるさいなぁ!!』
『子供の頃からの変な癖だから!!!』
『ぬいぐるみとかに…』
「俺の事ぬいぐるみだと思ってんの!?」
「はー!!もう養ってあげてるのに!!」
2人して攻撃的な言葉…?が止まらない
『あ・り・が・と・う!!ꐦ』
落ち込みゾーン
「…てかぶっちゃけ俺に依存してるよね」
『いやまぁお前居ないと生きてけないし』
「んで愛しては無いんだ」
「ラインナップないーとか言ってたもんね」
「あーあ。」
『お前も俺のこと
愛してないくせによく言うよ』
2人して下を向いてとぼとぼと話す
『はーもう。
酔わせて本音聞く作戦だったのに』
『俺も全部出しちゃってんじゃん』
「俺の聞いてどうすんの?」
『たしかに』
「…ぷっw」
「そーゆーとこほんとズルいわ笑」
へにゃっと笑って
テーブルに伏せて話す
ガタッ
『ぁ、ぇと席外す』
「んー……」
眠くて視界が朦朧としている
だってさっきあんなに*カッカ*して怒鳴って
沢山話したもんな
今だって…
あ?
今俺なんて言った?
「……あ」ぶわッ
顔が熱い
見られないように顔を伏せた
ガタッ
ツンツンと肩をつつかれそっと見てみる
『……ん”ん…。』
「ぁ、…は……今のは間違いで……」
『って……まだ言ってなかった、なって』
「なっ、お、俺たちはヒモであってそんな…」
『何勘違いしてんの?』
『かもね~笑』
ニヤニヤと意地悪そうに笑う
「か、……かもねって何!?!」
「……」
あーもう
手のひらの上で踊らされてるってヤツだ
rdさんの意地悪
「お支払いしないと…」
ゴソッ
「んん……。」狭
「今日、近い…」足絡ませないでよ?
『絡ませないって』
『*多分*』
「多分……」
『おやすみ』
「うん…おやすみ」
『今夜は俺のこと考えながら寝てね?』
「……違う人の事考える。」
『照れちゃって』
「*うるさい*早く寝ないと」
「明日の朝ご飯ウィンナー抜き」
『それはちょっと…』白ご飯のお供が無くなる
あーもう。
違う人違う人…って思う度に
rdさんの顔が出てくる
一緒に住む影響力ってこんなに…
あるんだ
ゴソッ
「……」汗
「rdさん……足……」
寝てる…?
はぁまた足が……
『……』ゴクリ
「あれ」
「起きてますやん。」喉鳴らしたし
『……』
*スっ*と足が離れていく
それを逃がさないように
布団の中に潜り込んで足をとっ捕まえた
『ぅわっ…冷た!』
「この足が!俺の睡眠を…」
『奪ってません~』
ボフッ
布団から顔を出した瞬間
ムニッと頬をガッシリ掴まれる
「んぐっ…」
「…何……」
ジッと見つめる、見つめたくなくても
掴まれてるから逸らせない……
『……』
ゴソッ
グイッと押して反対側を向かせて
また足を絡ませてきた
「……はぁ。」
『……おやすみ』♪
そういえば主人公の名前言ってませんでしたね
君ですー!
rdさんは今。凪呼びです
ばいばーい
コメント
8件
読んでて楽しくなってきた
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! おっと?!そうなのですね!!! 苦戦してる様ですね…!!! まぁ…愛し方を理解してないけど 愛されたいの、良い気持ちですよ(?) あー…お互いが言っちゃいましたね… でも2人の本音が聞けて嬉しいです!!! あら!!!確かにそうでしたね!!! 凪さんとか凪くんはしっくり来ませんので 凪パイセンと呼ばせて頂きます!!!(?) 次回も楽しみに待ってます!!!!