テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#こじあべ
ゆんしょ
38,533
#めめこじ
junp_
246
次の日――
朝。
渡辺は恐る恐るスマホの電源を入れる。
すると――
大量の数の着信履歴に、
思わず目を見開いた。
💙「……げっ」
💙「なにこれ……」
画面いっぱいに並ぶ、
涼太からの着信。
🖤「ん?」
🖤「すごい電話かかってきてた?」
💙「うん……」
🖤「……浮気したくせに」
🖤「なんでこんな必死なんだろうね」
💙「……たしかに」
🖤「しばらく無視しな?」
🖤「翔太くんがいなくなって、初めて気づくんじゃない?」
🖤「自分がどれだけ大切なものを失ったのか」
💙「……そうだよね」
その言葉を聞いて、
少しだけ胸が軽くなった。
そして――
ふと、気になっていたことを口にする。
💙「そう考えると……」
💙「目黒さんの元パートナーも、いつか戻ってくるんじゃないですか?」
🖤「ああ」
🖤「もう引っ越したよ」
💙「……え?」
🖤「ここ、新しいアパートだから」
💙「そうなんですね……!」
🖤「うん」
🖤「きっぱり切り替えないとね」
そう言って、
目黒さんは穏やかに笑った。
🖤「まぁ……おかげで血が足りなくなって」
🖤「死にそうになったけどね(笑)」
💙「……」
それでも笑っていられる。
そんな目黒さんを見て、
俺も少しだけ前を向ける気がした。
💙「目黒さん……かっけぇ」
🖤「ふはっ、何それ(笑)」
💙「俺も……見習わないと」
🖤「そうそう」
🖤「自分のこと、大事にしなきゃ」
その言葉が、
胸の奥に残った。
──────────────
🖤「翔太くん、今日仕事は?」
💙「あ、休みです」
🖤「そっか」
🖤「俺はこれから仕事だから」
💙「いってらっしゃい!」
玄関へ向かう目黒さんを見送る。
すると――
🖤「あ、そうだ」
🖤「仕事終わったら合鍵作って帰るから」
🖤「少し遅くなるかも」
💙「……え?」
🖤「しばらくここにいたほうがいいから」
💙「……」
💙「……感謝しかないです」
🖤「ふふ」
🖤「翔太くんは命の恩人だからね」
🖤「じゃあ、行ってくるね」
💙「いってらっしゃい!」
ドアが閉まる。
静かになった部屋。
俺はしばらく、
閉じたドアを見つめていた。
こんなにも優しい吸血鬼が、
この世界にいるなんて。
ふと、
スマホへ視線を落とす。
そこには――
涼太からのメッセージ。
♥️《血が足りなくて死にそう》
💙「……」
俺を心配する言葉も、
謝罪の言葉もない。
ただ、
自分が困っていることだけ。
スマホを伏せようとした。
もう、無視しよう。
そう思ったのに――
気づけば、
指が動いていた。
💙《いつものように他の人の血を吸えば?》
一度、送信ボタンの上で指が止まる。
でも――
💙《どうせ俺の血はまずいんでしょ》
送信。
💙「………」
しばらく画面を見つめる。
そして、
スマホを伏せた。
💙(……よし)
💙(今度こそ、無視しよう)
胸の奥に溜まっていたものが、
吐き出せた気がした。
ほんの少しだけ――
すっきりした。
──────────────
数日後──────
目黒Side――
午前の業務中。
○○「目黒係長、チェックお願いします」
🖤「はい」
書類を受け取り、目を通す。
○○「……あの」
🖤「ん?」
○○「ここ最近、宮舘部長の機嫌……悪くないですか?」
🖤「いつものことじゃない?」
○○「いや……今日は特に、一段とひどいです」
○○「我々に当たってこなきゃいいんですけど……」
🖤「何かあったら、すぐ相談して」
○○「はい!」
部下が去っていく。
目黒は、ふと宮舘のいる方向へ視線を向けた。
確かに――
今日は、いつも以上に苛立っているように見える。
🖤(……何かあったのか?)
──────────────
昼休み。
廊下を歩いていると、
少し先から宮舘と部下の話し声が聞こえてきた。
意図せず、
その会話が耳に入る。
♥️「パートナーが帰ってこなくて」
♥️「今、いろんな人の血を吸いながら、なんとか生きてる」
○○「マジっすか……」
○○「どこ行っちゃったんすかねぇ」
♥️「まぁ……いつかは帰ってくるだろ」
♥️「あいつ、いつまで意地張ってんだよ」
その言葉を聞いた瞬間――
🖤「……」
目黒の足が止まる。
🖤(……パートナー?)
🖤(まさか……)
頭に浮かんだのは、
――翔太くん。
偶然……なのか?
それとも――?
つづく。
コメント
13件
上司部下だあ!!!!!!1

上司と部下なんだ ビックリ‼️ 彼氏と🖤はどう動くのだろう… 続き待ってます♪
お勤め先同じなんだw