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『4年後…』
タグマ「こうして、マイコと歩くのも
久しぶりだな。」・町の中を歩いている
マイコ「えぇ。卒業式以来ですかね。
」・前を見ながら言った
タグマ「あれから半年かぁ。マイコは、
どんな仕事に就いたんだっけ?」・
その方を見た
マイコ「ヒモです。」・タグマに答えた
タグマ「えっ?」
マイコ「冗談ですよ。生体核兵器を
開発する会社です。ほら、熱線を
吐く黒い怪獣の…。」
タグマ「そうだった、そうだった(笑)
。自分の体を調べたいからって、
変な会社に入ったんだっけ(大笑)。
」・腹をかかえている
マイコ「変じゃないです!確かに、
ジオラマを作って、着ぐるみの中に、
はいる人もいますが、あくまでも趣味の
範囲ですから(必死)!」
タグマ「わ、わりぃ(苦笑)。」
マイコ「ふう。生体核兵器というのも
冗談ですが、あの会社は、大家さんの
クチ入れ、なんです。私の体も、
少しずつ調べが進んでいますし、
いいところですよ。」
タグマ「そうか。いや、
ホント悪かった。」・自身の頭を触った
マイコ「いえ。ところで、今日は、
どこに行くんですか?」
タグマ「くれば、わかるぜ(笑顔)。
」・マイコを見ながら、うしろの方に
親指を向けた
『ペットショップで…』
マイコ「わ〜、かわいい動物たちが、
いっぱい居ます(喜)!」・犬や猫を
見て言った
タグマ「この店では、動物の、ほかに、
ホログラムの情報を提供したり、
犬なんかのロボットを売ったりして
いるんだぜ。」・隣のマイコを見た
マイコ「あっ、着ぐるみのホログラムも
あります(驚)!これなら、夏でも
暑くないです(喜)!」・液晶パネルを
見て言った
タグマ「オレは、寮生活から、
ひとり暮らしになっただろ。家に
帰ったら誰も居なくてな。それで、
犬を飼おうかと思って…。」
マイコ「いいですね。私なんか、
帰れば 大家さんが、ごはんを作れと、
せっつくんですよ。都市マモ部の
あった部屋に住み着いて。」・カゴの
中のインコを見ている
タグマ「とうとう住み着いたか(笑)。
部活動中に、ちょいちょい顔を
出していたからな。そうくると
思ったぜ(大笑)。」・腕を組んだ
マイコ「その部活動も、途中から
女子会になっていましたし。大家さんが
お菓子を持ってきてくれて、
楽しかったですね。」・タグマを見た
タグマ「あぁ。また、虫歯に
なるところだったけどな(笑)。」
マイコ「それで、タグマは、どんな犬を
飼うつもりですか?」
タグマ「こんなのは、どうだ?」・
白色のフレンチブルドックふうの犬を
持ち上げた
マイコ「かわいいです(喜)。」・
その犬を見て言った
タグマ「だろ?おれも、ひとめ見て
気に入ったんだ。名前は、バイス。
子犬なのに、ずっしりとした感覚と、
この、とぼけた顔が、いいんだよ(喜)
。」・バイスを見た
バイス「?」・タグマを見返した
語り手「当時のバイスは、オデコに
模様がないのだ。」
タグマ「さっ、ウチに行こうか。」・
そういって、バイスを持ったまま、
店の外へ歩きだした
マイコ「あっ!?タグマ!そのまま店を
出たら!!」・タグマを呼び止めた
タグマ「大丈夫だって。マイコが
鳥を見ているあいだに、代金を
払ったから。」
マイコ「えっ?」
語り手「タグマは、即断即決の上に、
即払いをしていた。」
『数日後…』
タグマ「バイス!散歩に行こうぜ!」・
自身の部屋の扉を勢いよく開けた
バイス「?」・首をかしげた
タグマ「ん?じゃないだろ。」
「コチョコチョ…。」
語り手「タグマは、笑顔で、バイスの
おなかをくすぐった。」
バイス「・・・・・(笑)!」
タグマ「さて、散歩は終わりにしてと。
」・立ち上がった
バイス「ハァ、ハァッ。」・タグマの
足元で飛び跳ねてる
タグマ「おいおい。これから
仕事なんだって。また、あとでな 」・
下を見て言った
バイス「クゥ〜ン…。」・悲しげな
表情で、タグマを見ている
タグマ「しょうがないなぁ。また一緒に
行くか?」
バイス「アン!」・喜んだ
『都市の中心部で… 』
「ゴ〜…!」
語り手「すり鉢状のクボミに、磁力で
浮くコマが4つある。そのコマの上に
ビルが建っていて、4つ全てが
クボミの中を時計回りに動く。それが
都市の中心部なのだ。」
タグマ「これで、よし。バイス。
ビクつくなよ。」・ヒックショイという
乗り物に犬カゴを乗せた
語り手「この乗り物は、足場が五角形で
取っ手付き。立って乗るモノで、大人が
ふたり乗れるほどの大きさである。」
「ヒュ〜ン…。」
語り手「タグマはヒックショイに乗り 、
赤色のコマ(土台)の方へ向かった
『ビルの出入り口で…』
タグマ「おっ、アニキ(喜)。」・
いとこのイオラ・スパンディルスを
見かけた
これ↓
「トコトコ…。」
語り手「イオラは、タグマより先に
ビルへ入った。」
タグマ「お〜い!アニキ!」・うしろの
方から、イオラに声をかけた
イオラ「ん?」・振り向いた
タグマ「今日は早いんだな。」
イオラ「あぁ。」
タグマ「おっと。言わなくていいぜ。
アニキは、オレみたいな下層の研究者と
違って、秘密が多いからな(笑顔)。」
イオラ「確かに、そうだが。お前も、
この国の、機関の一員なんだから、
自覚を持てよ(呆)。」
タグマ「わかってるって(笑)。」
イオラ「ところで、そのカゴは、
なんだ?」・タグマの持つカゴを指した
タグマ「犬だよ。飼い始めたんだ。
名前は、バイス(笑顔)。」・ カゴを
見たあと、 イオラを見た
イオラ「・・・・・。」
タグマ「こいつ。ヒックショイで
飛び立つ時に、ジタバタすることが
あるから、それが欠点かな。」・再び
カゴを見た
イオラ「はぁ。職場にまで犬を
持ってくるなよ…。」・頭をかかえた
タグマ「それはそうと、アニキ。時間は
大丈夫か?」・イオラに言った
イオラ「しまった!空飛ぶ船のことで、
重要な実験があるんだった!国が極秘で
進めているから、遅れるわけには…!
」・急いでエレベーターの方へ向かった
タグマ「あ〜あ。言うなって、
いったのに…。しょうがないアニキだぜ
…(呆)。」
語り手「イオラは、うっかり喋ることが
あるのだ。」
『その日の夜…』
タグマ「それでな。バイスが、石油の
中に保存してあったナトリウムを出して
、水に浸けようとするんだよ(笑)。
」・頭にユニコーンのツノをつけて、
ひとりで喋っている
マイコ「それは、危ないです(笑)。
火花が出ます(大笑)!」・こちらも、
ユニコーンのツノをつけて喋っている
語り手「タグマとマイコは、おのおの、
自身の部屋に居て、ユニコーンのツノで
通信をしているのだ。」
タグマ「しかもな。たくさんの金属を
まぜて、常温で超伝導にしたり、
その金属に熱を加えて速めたり、もう、
メチャクチャなんだぜ(大笑)!」
マイコ「元気が、いいんですね。でも、
後半の部分は、タグマが創った話だと
思います。」
タグマ「あっ、わかる?」
マイコ「わかりますよ。いくら、
デタラメにやっても、さすがに、
熱を加えての速度増しは、ありえません
(笑)。」
タグマ「だよな(笑)!」
バイス「誰と話してんだ?」・タグマの
近くに来て言った
タグマ「マイコとだよ。って、うお!?
」・バイスを見て、おどろいた
マイコの声「どうしたんですか?変な
声を出して。」
タグマ「いや、バイスの声が
聞こえたような…。」・その方を
見ながら言った
マイコの声「そんなワケないじゃ
ないですか。この通信器は、タグマと
私専用なんですよ。獣人じゃあるまいし
、動物の声を聴く機能は、ありません。
(笑)。」
タグマ「気のせいか…。」・バイスを
持ち上げて、その顔を見た
バイス「?」