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# 第20話
✨「約束の公園」✨
翌朝。
潔はほとんど眠れなかった。
『また一緒にサッカーしよう。』
その言葉が頭から離れない。
食堂。
蜂楽「顔色悪い。」
潔「寝れてない。」
玲王「だろうな。」
千切「無理するなよ。」
凪「寝ろ。」
凛「寝ろ。」
潔「だからなんで全員同じなんだよ。」
少し笑う。
でも。
本当は笑う余裕なんてなかった。
その日の午後。
潔は写真を見ながら考えていた。
幼い頃。
あの公園。
確かに行ったことがある。
そして。
誰かとサッカーをしていた気がする。
でも。
顔が思い出せない。
その時だった。
ピコン。
スマホ。
潔の身体が固まる。
知らない番号。
『思い出せない?』
潔「……。」
『じゃあヒント。』
送られてきたのは一枚の写真。
古い写真だった。
小学生くらいの潔。
そして。
隣にいる男の子。
顔は半分隠れている。
でも。
二人とも笑っていた。
潔「……!」
胸がざわつく。
思い出せそうなのに。
思い出せない。
すると。
次のメッセージ。
『あの公園で待ってる。』
潔「え?」
『約束の場所で。』
潔は目を見開いた。
約束の場所。
本当にあるのか。
しかし。
ここはブルーロック。
外へ自由に出られるわけじゃない。
なのに。
なぜそんなことを言う?
その夜。
潔はみんなにメッセージを見せた。
部屋の空気が重くなる。
玲王「危険だ。」
千切「絶対に一人で行くな。」
蜂楽「罠かもしれない。」
凛も頷く。
「行かせない。」
でも。
潔は迷っていた。
もし。
本当に昔の知り合いなら。
もし。
何か大切な記憶を忘れているなら。
知りたかった。
その時。
凪がぽつりと言う。
「じゃあみんなで行けばいい。」
全員が振り返る。
凪「一人じゃない。」
「それなら平気でしょ。」
数秒。
沈黙。
そして。
蜂楽が笑う。
「それだ!」
玲王も頷く。
「確かに。」
千切「潔だけ行かせるよりマシだ。」
凛「俺も行く。」
潔は少しだけ笑った。
まただ。
いつもそうだ。
一人で抱え込もうとしても。
みんなが隣にいる。
その時。
廊下の向こう。
誰もいないはずの場所。
一人の人物が立っていた。
フードを被った人物。
その視線は。
潔へ向けられている。
人物は小さく呟く。
「やっぱり。」
「君は変わらないね。」
そして。
ポケットから取り出した写真。
そこには。
幼い潔と。
もう一人の少年。
裏には。
たった一言。
『約束はまだ終わってない。』
コメント
1件
あおいです🤍 第20話、ドキドキしながら読みました…! 昔の記憶の断片、でも顔が思い出せないもどかしさ。そこに届いた知らない番号からのメッセージと写真——一気にミステリー感が増して、すごく引き込まれました。『みんなで行けばいい』って凪が言ってくれたところ、すごくじんわりきました。潔くんはひとりで抱えがちだけど、今回はちゃんと仲間がいるんだなあって。あのフードの人物が誰なのか、すごく気になります。続きが待ちきれないです🌷