「あいつだよ、2年前、公園で俺に恐喝してきたあいつ」
「恐喝…?」
noはyaとurを交互に見た。
urは黙ったまままじまじとユウを見つめると、yaと顔を見合わせうなづいた。
「yaくんがナイフで脅されたんだよ」
「たまたま見つけてシメて警察につき出したけど、もう出てきてんだな」
jpは胸がざわついた。
ユウさんが恐喝?
噂は…本当だった?
「…ユウさんがそんなことするはずない」
「いや、確かにあいつだった」
二人の声色は確かなもので、jpも混乱が増すばかりだった。
交差点に立つユウはスマホを取り出し、手早くいじっている。
黄色のスマホ…。
ピコン
jpのスマホが鳴る。
ttからの通知だった。
『今日は行けない』13:40
『集中したいからまたこっちから連絡する』13:41
ユウが顔をあげると同時に、タイミングよく届いたLINE。
横断歩道を渡りきり、角を曲がったユウは見えなくなった。
「…確かめる!」
「は!?おいやめろ!」
タクシーから降りるjpをyaが慌てて追いかける。
料金を支払い、urとnoも後に続いた。
一度疑うと全てが怪しく見えてくる。
急くjpを抑えながら、ユウを尾行した。
様子を伺いながら、ビルの隙間に入るユウ。
間を置いて続くとそこにユウの姿はなく、日の当たらない狭い通路に面したビルの裏口には今しがた人がいた気配がする。
ビルを見上げてurがつぶやいた。
「明らかに怪しいねぇ。またなんか企んでんじゃねーの?」
「俺とurが様子見てくるから、二人は待ってて」
「俺も行く、、!」
「大丈夫だよ、様子見るだけ。友達なんだろ?尾けられてたなんて気分良くないだろ。何もないのわかったら戻ってくるから」
「…」
二人が入っていき、数分も経たないうちだった。
奥から泣き声が聞こえる。
聞き覚えがあるどころではない。愛しい人の、泣く声。
ユウさん
借金、組織、噂
今から行くわ 待ってる(๑˃̵ᴗ˂̵)♡
しばらく会えへん
すごいよねー、〇〇だよ、大手の
恐喝 スマホ
泣き声
tt
乱雑にかけめぐる記憶。
それぞれが結びつき、jpを突き動かした。
心臓が破裂するかと思う程速く、鼓動をうつのがわかる。
「jp!!!来るな!!!!!」
隠し扉の向こうの階段を駆け降りれば、
死にたくなる程の現実と絶望と後悔に、足元が崩れる思いがした。
コメント
2件
一気に2話もありがとうございます😇✨️🍗を恐喝した人って聞いてなんか聞いたことなるなーって思ったら🍗🎸編のやつでしたか、!!✨️まさかそれがユウさんだとは……!!🤦♀️凄すぎる……