「…t.t」
ただただ立ち尽くしていた。
声がうまく出ない、呼吸もできない。
視界が歪む、音が遠くなる。
放心してはいけない。
でもすでに頭は真っ白だ。
「…ぁ」
遠目にもわかるほど震え出したttの、乱れた髪、血を流し泣き崩れた顔。
ヨレたニットは肩を晒し、かけられたyaの上着から見えたのは、剥き出しの脚。
信じたくない想像に現実を突きつけるように、ttの向こうに転がる大柄な男は汚い下半身を丸出しにしていた。
何が起きたのかすぐに理解させられた。
「ttさん…!」
noはttに駆け寄ると、背に手を当てた。
「大丈夫、息を吐いて。 … うん、ゆっくり、、そう、そう、大丈夫…」
少し待てば、ttはnoの介抱に正常な呼吸を取り戻していった。
顔色は悪いものの目の動きは滑らかになってきて、ur が持っていた水を飲ませれば、コクリと音を立てて飲み込んでいた。
でも、三人に囲まれてズボンを履くときにはまた静かに泣き出していた。
jpはその様子を見つめることしかできなかった。
見つめていたのかもわからない。
その光景を、ただただ目にうつしていた。
そうしてるうちにバイヤーの男が目を覚ました。
殴られ昏倒していた男は複数人がいるのに気づくと、慌てて立ち上がり出口を目指す。
「おまえ!おい待て!」
yaが手を伸ばした時、黙って立ち尽くしたままだったjpが口を開いた。
「tt…」
ttはビクリと震え、上目にjpを見た。
俯いたjpの顔は見えず、強く拳を握りしめているのがわかる。
「tt…もうみんな来たから大丈夫だよ」
「俺もいる。一緒に出よう」
「…」
「本当は今すぐに抱きしめたい、抱きしめてあげたいんだけど、ごめんね」
「…j、p?」
「…こんなドス黒い気持ちを持ったままじゃttを抱きしめられない」
「ちょっと、待ってて」
そう言うと、ヨロヨロと階段を登り出した男の首元を掴み、床に叩きつけた。
ダァン!!!!
「ぐぁ!!!」
「「「「!!」」」」
「…」
「お前、逃げられると思ってんの?」
コメント
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やだ、、🦖さん推しからするとただただかっこいい😇💖