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「ん。あれ?もう13時じゃん。」
僕が起きた時には、2人はリビングで寛いでいた。そこに僕が入ると、2人は快く「おはよう」と一言。もの凄く温かかった。
2人は12時ぐらいに起きたらしい。僕をもう少し寝かそうと思ったらしく静かにリビングに降りたとのことだった。僕が起きた時に、寂しいっていう感情があったのはこのまま墓場に持って行こう。
「元貴、」
「どうしたの?」
「ちょっと言いたいことがあるんだけど」
衝撃が走った。2人からの意見を聞くのは3年ぶり。凄く怖かった。てか、凄い嫌な予感がした。僕の直感が言っている。
「何?どうしたの?」
僕も怖くて、出したことの無い低い声で2人に言った。正直に言うと、今すぐに吐きそうだ。
「あのね、俺ら、一昨日ぐらいの夜に話し合ったんだ。それで、」
「「元貴は、もっと元貴で居てもいいと思う。」」
「え?」
びっくりした。2人が僕の事を?こんな酷い僕をどうして。僕はその場で思いっきり吐いた。限界だったんだ。2人の言葉で締め付けられていた僕の何かが解けた。
「え?!元貴!!ちょ、涼ちゃん!!タオル!!」
「若井は元貴をトイレに!!」
「う”、はぁッはぁッ」
2人は僕の背中を擦りながら、涙していた。
気付いたけど、気付いたけれど、僕は吐き続けた。どうしても、この感覚の居心地が悪い。
こんな僕の為に、眠らずに話してくれた?
「ふ、ふざけるなッ、。何が僕の為だ。僕はぼ、僕だ。ほっ、ほっとけよ!!」
「何がだよ。それが本当の元貴なら、俺は涼ちゃんとこんな話しない。幼馴染だからこそ、気づけるんだよ。!!」
「だから、若井はなんも分かってないんだよ!!分かったつもりで居てるだけ。鬱陶しいんだよッ!!」
僕と若井で酷く言い争った。それを見ていた涼ちゃんは、静かに見ていた。しかし、急に涼ちゃんが動き出した、と思った瞬間、勢い良く僕の胸ぐらを掴んだ。怖い。どんどんと出てくる涙を流した。涼ちゃんはそれを逆手に取るように、片手の親指で涙を拭った。
「静かに聞いて見れば、お前ら何も話し合えてないし、お互いのことも分かってない。それでも、中がからの付き合いなのかよ。馬鹿らしい。それで、幼馴染?親友?言えねぇに決まってんだろ。」
若井は顔を下に向け、僕は涼ちゃんの目を見て泣き叫んだ。正気に戻ったのか、涼ちゃんは慌てだし、ごめんね、ごめんねと何回も言ってきた。傍から見れば地獄絵図だろう。そう思いながら、今までの僕を振り返った。