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空を駆ける終焉歌

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空を駆ける終焉歌

1 - 第1話 東京上空に現れた終焉の使者

2024年11月10日

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その日の東京は晴天だった。青空の下には羊雲が広がり穏やかな空が広がっていた。しかし、そんな平穏な今日という日が、地獄の始まりだったなんて誰も思ってもみなかっただろう。


1話   東京都上空に現れた終焉の使者

晴海はるみは東京駅の改札を抜け駅のホームに向かう。晴海は今年、地元から 東京の大学に進学した新入大学生だ。あと、‪”‬はるみ‪”‬っという名前から女の子を想像するかもしれないが、男だ。晴海がホームでスマホを見ながら電車を待っていると友人の雅士まさしが姿を現れる。

「よぉ!晴海!」

「ん?あぁ、雅士か。おはよ。」

「何見てんの?」

雅士は晴海の隣に立ち晴海が見ているスマホのネット記事を気にする。

「これ?ほら、」

晴海はスマホの画面を雅士の目の前に突き出す。

「ん…?小惑星V-77が明日にでも地球に接近…それに伴って今日、地球では昼でありながら各地で流星群が見える模様…え?流星群見れんの!?」

「あぁ。そうっぽい。」

「えぇ!すご!絶対写メ撮りたい!」

「…まぁ、歴史的瞬間だから写真は撮りたいな…」

その時、駅のホームのスピーカーから音楽が鳴り響く。

『まもなく1番線より、品川区方面行きの電車が到着いたします。黄色い線の内側までお下がりください。』

晴海と雅士が立っていた1番ホームに川ノ手線の電車がやってくる。2人は電車に乗り込み、ドア近くに立ち手すりを握る。

「てか、晴海。その小惑星っての、地球に落ちて来たりしねぇよな?」

「多分な。NASA(アメリカ航空宇宙局)は地球に落ちて来るのは万が一にもありえないって言ってるし。」

「ほえ〜…てか、そのV-77ってどこの小惑星なわけ?太陽系の?」

「土星のリングにあった小惑星…。何らかの理由で土星から軌道を外れて地球に接近してきているらしい。」

晴海の解説に、雅士は目を見開いて驚く。

「お前…そんな宇宙とか詳しかったっけ…?」

晴海は、窓の外に目をやりながら過ぎていく東京の街を見ながら答える。

「…ガキの頃は…暇があれば宇宙観測や調べ物をしてたからな…。」

「そ、そうなのか…。すげぇな…。」

2人が、そんな会話をしていると電車の窓から見える空に、眩しい程の流れ星が空に流れ始める。

「うぉ…!眩し…!」

雅士は少し目を細めながら窓の外を見る。昼間の流星群の到来に電車内にいた人々は窓越しにカメラを向け写真や動画を撮っていた。

「…流星群か…見るのは何年ぶりかな…」

しかし、晴海は直ぐに違和感に気がついた。流星群とは水星が通過時に出る砂によって見える物であり、こんなにも眩しく輝かないのだ。

「…これは…」

その時、流星群の中に混じっていた1つの隕石が向きを変え東京に接近してきていた。それでも25m前後の隕石のように思えたが、激しく燃えながら東京の空を下ってくる。

「晴海…あれ……」

「…!!嘘だろ…」

流星群の軌道を外れた隕石は、晴海たちの乗る電車の上空を通過し勢いよく東京スカイツリーに衝突した。隕石は東京スカイツリーの展望デッキを貫き、そのまま東京湾に落下した。落下により落下地点から半径15km圏内が激しい揺れに襲われ、東京湾には巨大な水柱が立ち上がった。晴海たちの乗る電車も揺れに襲われ、電車が急停車する。

「うぉ…!?」

雅士がバランスを崩しそうになる。展望デッキを大きく貫かれた東京スカイツリーの上部は地上に向けて傾き、落下した。東京スカイツリーの残骸の落下により落下地点では激しい火災が発生した。

「なぁ…晴海…。今のって…」

「あぁ…流星群の1部が地球に落ちてきた…。」

「どうなってるんだ…」

2人が、話していると車内アナウンスが鳴り響く。

『お客様にお知らせいたします。緊急事態により当電車は運行を見合わせております。発車につきましては今しばらくお待ちください。』

2人が乗る電車の窓からは、展望デッキが無くなり、見るに堪えない東京スカイツリーの姿がそこにはあった。

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