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#どうか楽しんでください
次の日
私は少し足を弾ませながら海へ向かった 。
またルカに会えるという喜びを
隠さずにはいられなかった 。
海岸へ着いた時 、ルカはまだ居なかった 。
昨日と近い時間に家を出たつもりだが
気付かぬうちに足早になっていたのかもしれない 。
けれど 、どれだけ待ってもルカは来なかった 。
「 … 外せない用事でも出来たのかな 。」
そう自分に言い聞かせる様にし
今度は重たい足で家へと向かった 。
次の日も 、そのまた次の日も海へ行ったが
ルカが現れることは無かった 。
海から家へと向かう足は
世界一重く 、遅かった 。
「 … ただいま 。」
誰かに聞こえているかも分からない声量で挨拶する 。
長い廊下を渡りリビングに入ろうとすると
何やら楽しそうな声が聞こえてきた 。
極力音がならないようにドアを開けるが
どれだけ頑張っても音はたってしまう 。
「 あ 、帰ってきたの 」
そこには弟と両親の3人でテレビゲームをしている姿があった 。
母はそう言うと
すぐに前を向き直しゲームに集中した 。
この家に私の居場所は無い 。
「 ちょっとやめてよー! 」
「 母さん遅ーい笑 」
「 父さんには勝てないぞー! 」
この楽しそうな空間に私は居ない 。
立ち尽くす私に声をかける人はここに居ない 。
分かってた 。
だからここに帰りたくなかった 。
ここを家だと思いたくなかった 。
今日は何だか疲れてしまった 。
そう思い布団に顔を埋めると
いつの間にか眠ってしまっていた 。
「 … ン 、朝か 、」
スマホのロック画面を開くと
7 : 58
「 … やば 」
急いで身だしなみを整え
朝食も食べずに家を出た 。
学校に着いた時には既に1限目が始まっていた 。
「 遅れてすいません … 。」
教室に入ると 、全ての視線が私を突き刺すように見つめてくる 。
「 取り敢えず 、今は座りなさい 。」
先生の言葉が痛く
全力で下を向きながら席まで向かう 。
周りの小さな声全てが
私に向けた言葉なのではないかと自意識過剰になってしまう 。
静かに授業の準備をする中
ただ一言だけ聞き取れた 。
「 顔あっか笑 」
嗚呼 、またこれだ
その言葉を聞いて更に顔が赤くなる
これは怒りなのか 、はたまた 。
赤面症であることを全力で悔やむ 。
家にも 、学校にも
私の居場所なんて無かった 。
恥ずかしさと悔しさのあまり涙が溢れそうになるのを精一杯止めようとする 。
その瞬間
自分でも驚く程無意識に言葉が漏れていた 。
「 … ルカ 。」
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コメント
2件
え?うちの推し出てないやん🥺🥺🥺