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新しいお話…!ᡣ𐭩もう神作の予感しかしません!!🫶🏻続き楽しみです😖💓
毎日君と一緒に一日を過ごす。何気ない会話をして、同じ空間に居て、ただそれだけで自分の中の何かが満たされた気がした。
ずっと君と一緒に居る、そう思っていたのに。
新しいスタッフだと紹介された女性はとても雰囲気が素敵だった。穏やかな口調に、耳障りのいい声色。何より1番は、周りを気遣える心だろうか。
何か困った様子を少しでも見せれば直ぐに駆けつけてくる。それは僕にも同じで、何度も助けられた。凄く良い人だって、最初は思ってた。けれど、そのスタッフを見る涼ちゃんの瞳がおかしかった。僕には向けられたことのない、初めて見る目。
そこで気が付いた。涼ちゃんは、恋してるんだって。途端に溢れ出してきた自分の中の歪んだ感情。きっと君に向けることはないと思ってた。だって、僕の理想の君だったから。
彼女を選んだのは君で、僕が選んだのは君。恨んでなんかいない、いないけれど、僕は君を許さない。何があっても許さないから。
「元貴、?最近変だよ?」
いくら鈍感な君でも、自分に向けられた形の定まらない愛には気付くのだろうか。大好きだって、君を壊したいって、伝えたい。君から贈られる言葉は全部僕を突き動かす。
「そう?ちょっと疲れてるかもね。あ、スタッフさん呼んでるよ。」
「…うん、行ってくる。ちゃんと休んでね。」
君の不安定に揺れる瞳の中に映る僕はどんな顔をしていただろうか。向けられた見慣れた背中が何故だか小さく見えた。
気の強くない君がもし襲われたらどんな風に抵抗をするんだろう。きっと何も出来ずに、身ぐるみを剥がされ、酷くレイプされて捨てられてしまう。途方に暮れた君の顔が安易に浮かぶ。
ぐちゃぐちゃになった顔を向けて泣き出す君を慰める、訳が無い。震える手足も、赤く腫れた目尻も、大好きな君のもの。なんで、って泣き叫ぶ君の横を満面の笑みでスキップでもしながら鼻歌を口ずさむんだ。君のピッタリのメロディで。許して、なんて言葉は僕の求めていた完璧な台詞。その言葉だけで胸が煩く鳴く。僕が君のこと、許すわけないじゃん