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ENDLESS GAME
第15章「追跡者」
春美が謎の存在と共にコテージでアイテムを探している、丁度その頃…。
???「…。ん…。( ゚д゚)ハッ!!此処は?」
彼女は、目を覚ました。
茜「…。此処、何処だろ…。見た感じ、雪山だけど…。私は何で雪山に…?」
茜は、自分がENDLESS GAMEをプレイした後、アイテム(🔥を起こせる物、その他ゲームを進める為に必要な物等)を探しに行く途中、雪崩に巻き込まれてしまった事をすっかり忘れていた…。
茜「(おかしいな…。今は冬じゃないし、そもそもこんな場所は知らない…。いつの間に、こんな所に来たんだろ?早く下山して、家に帰らないと…。)」
茜は、何故此処にいるのかを考えながら歩いた。暫く歩いていると、足元に何か固い物が当たった。
茜「…?今、何か蹴飛ばした様な…。( ゚д゚)ハッ!!これは…、パスケース? …でも、この辺にリフトは無いし…。困ったな…😥」
茜は、パスケース(子供用の小さな物、中には「リフト乗り放題券(いつまでも使えます)」と書かれた紙が入っている)を拾った。
茜「随分小さなパスケースね…。まるで、子供が使っていた様な……。それに、何故か持っていたこの時計…。あっ、思い出した!私、春美ちゃんと実海と別れた後、雪崩に巻き込まれてしまったんだ‼️」
茜は、漸く自分が此処にいる理由を思い出した。
茜「…確か山小屋を見つけて、鍵が掛かっていたから皆で鍵を探していて…。そしたら、春美ちゃんがバケツを見つけて…。中に何か入ってたけど、氷が張ってて取れないから、溶かす物を探しに行く為に二人と別れたんだ‼️」
???「…。思い出してしまったか…。もう少しだったのに…。」
???「焦らない、焦らない。このゲームはまだまだ続くし、今は”完全な禁忌(パーフェクト・タブー)“には程遠い展開だよ?それより、あの学校でクエストを選択した二人は…、フフっ、迷いながらも進んでいるみたいね。なかなかやるじゃない。」
???「…。クエストの二人は、ほぼ”完全な禁忌”の対象外だね…。」
???「そうね、このゲームの”条件”を満たしていないからね。このまま適当にミッションをやらせていきましょうか。」
???「だね😄 両方私達を楽しませてくれるし、この子達は当たりだったね❤️」
???「…二人共、何コソコソ話してるの?」
???「「( ̄□ ̄;)!!エ、エリ様⁉️今日は、バイト…とやらに参加されていた筈ですよね⁉️何故、此処にいらっしゃるんですか⁉️」」
エリ「”現実”の時間を止める事位、”今の私”にとっては容易い事よ?あの日、あのお方に教わってから長かったわ…。漸く、制御出来るようになった。」
???「…エリ様…。確かに、あの頃のエリ様は大変でしたからね…。たった一人の大切な…。」
???「( ; ゚Д゚) 駄目よ、エリ様の前でその話は!」
エリ「良いのよ。…。あの日、大切な”あの子”を守れなかったのは事実なんですから。」
エリは、寂しそうにそう言った。
茜「さて、目的もハッキリしたし、さっさとアイテム見つけて此処からでないと‼️」
エリと謎の存在が見ている事も知らず、茜はアイテムを探しに行くのだった…。
第15章 END