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「はい、じゃあ今日はここまで。部活がある人は速やかに移動してください。今日はとても暑いので、熱中症に気をつけて。」
あれから数ヶ月が経ち夏になった。
蝉の声が騒がしい。
「遥ちゃん!今日は一緒にゲームセンターに行かない?」
「ゲームセンター?いいけど…どうして?」
「ふふ、なんだか遊びたくなっちゃって」
「何?その理由。…それじゃ、行こっか 」
「うん!行きましょう!」
雫はさりげなく手を繋いでくる。いつからかは覚えてないけれど…もう慣れてしまった。
夏のせいで手に汗もかいているのに…なんだかドキドキして、もっと汗が出てくる。
「ん〜、今日は本当に暑いわね…今にも溶けてしまいそう…」
「そうだね……」
溶けてしまいそうだなんて…雫は可愛いな。
「わぁ!取れた!遥ちゃん上手ね!」
「えへへ、まぁね〜」
「2つも取れてるわよ!そうだ!お揃いにしましょう!」
そう言うと、雫は青色の方を私に手渡してくれた。
雫が欲しそうに眺めていた、三葉のキーホルダー。
「ありがとう。これ鞄に付けていようかな…」
「それいいわね!そうしましょう!」
それから私達の鞄にはお揃いのキーホルダーがついている。
なんだかとても嬉しい。
いいのかな、私が雫の隣にいて、
「遥ちゃん!次はこれ、一緒にやってみない?」
「いいね!やろっか」
…ずっとこの時間が続けばよかったのに、