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最近、雫が私のところに来る回数が減った。
新しく友達が出来たらしい。
もちろん、雫は私のものではない、けど…
何故かそれが許せなかった。
私には雫しかいない、雫が1番なのに、雫は私が1番では…..
「遥ちゃん」
「…雫」
「ごめんなさいね、最近、全然遥ちゃんの近くに行けなくて…」
「大丈夫だよ、友達、沢山出来たんでしょ?」
「…!そうなの!遥ちゃんのおかげなのよ?」
私の、おかげ…?
「…それでもね、私は遥ちゃんが1番よ。」
優しく微笑む。やめて、その顔…。
まるで私が不満を持っていることがわかっているみたいな…そんな顔、、
「雫〜!ちょっといい〜?」
「あ、遥ちゃん、呼ばれちゃった…ちょっと行ってくるね」
嫌だ、嫌だ…
私は咄嗟に雫のとても白く透き通る細い腕を掴んだ。
「…待って!」
「?どうしたの?遥ちゃん」
「えっと…今日は一緒に帰れる…?」
「あ、その…ごめんなさい…..今日も無理そうなの…」
「…….そっか、わかった。ごめんね?引き止めちゃって、行ってきな」
掴んでいた腕から手を離す。
「本当にごめんなさい…」
俯きながら雫は私じゃない、違う人の元へ走る。
私が1番だなんて、きっと嘘だよ。
雫にはもう私がいなくてもいい。
…いいこと、思いついちゃった。
夏休みが終わったら…..