〜前書き〜
こんにちは、雪夜です。今回は健全なはずですので苦手な方でも安心して読んでいだだけると思います。地雷な方はバックですね。
それでは、本編どうぞ。
〜本編〜
んー、、、暖かいお布団最高だなぁ、、、このまま寝てたい、、、学校行きたくないなぁ、、、よし、もう少しだけ寝y
\ピンポーン/×4
「、、、うるさいなぁ、、、」
唐突に鳴り響いたインターホンで眠気が覚めてしまったので少しイラッとする。でも、僕が出るまで鳴らし続けるつもりなのか全く音が途切れない。
「あ〜もう!!出ればいいんでしょ?!誰?!」
『え、あ、、、なんかごめん、、、』
「えっ、優也? 」
インターホンから聞こえた声に驚いた。小さい頃はよくあったが今や全く無かったシチュエーションだったので、こんなに朝早くから来て一体なんの用があるのか、、、
『もしかして、さっきまで寝てた?』
「うん、、、」
『あー、じゃあ仕方ねぇよな。俺もよくそうなるからさ』
「へぇ、、、って、なんで家来たの?」
『迎えに来た。、、、ついでに、朝飯作ってくれねぇか?』
「食べてこなかったの?」
『まぁね、無理ならいいよ』
「無理じゃないからいいよ。鍵開けるね」
「お邪魔しまーす!」
「、、、え?」
おかしいな、、、鍵、かけてなかったっけ?インターホンの端末で鍵の開け閉めはできないはずなのになんで、、、
「ね、、、鍵、、、開いてた、、、?」
「うん?開いてたよ?不用心だなぁ、ちゃんと閉めろよ?」
「う、、、うん、、、」
なぜか違和感を感じてしまう。優也の言葉がまるで嘘のような、、、でも、もし本当に鍵がかかってなかったとしたら?疑うのも気が引けるので一旦忘れることにした。朝食を作って、食べ終えた僕は部屋で支度をしていたとき、再度気になり始めた。
「、、、やっぱりおかしいよね、、、僕、ちゃんと寝る前確認してるのに、、、昨日ふわふわしてたから忘れちゃってたのかな、、、って、早く忘れよう。こんな気持ちで学校なんて行きたくないし」
そう自分に言い聞かせてから深く息を吸って部屋を出て、優也と一緒に学校へ向かった。
その後、結局忘れられないまま授業を終え、優也と二人きりになった。
「いやー、今日の授業めんどくさかったな」
「そう言われても、、、クラス別だから知らないよ」
「あ、そうだった」
「もー、、、」
夕方、カーテンの隙間から漏れ出す西日だけが照らしている生徒会室の窓際に、寄り添うように座り込んだ僕達は今日のことを話す。
「いいなぁ、、、」
「なにが?」
「純也と同じクラスのヤツらが羨ましい」
「そう?」
「だって、純也と一緒に授業受けて、昼休み一緒に弁当食べたり遊んだりしてるだろ?俺もそうしたいな〜って」
「でもさ、優也は僕と一緒に登校して、放課後はこうやって二人きりで話して、一緒に帰るでしょ?」
「でもなぁ、、、それとこれとでは一緒に過ごしてる時間が違うだろ?同じクラスの方がたくさん一緒に過ごせるのになぁ、、、」
「何言ってんだか、僕と優也は小学校の時から一緒でしょ?それより長く一緒に過ごしているとしたら家族だけだよ」
「、、、確かに!じゃあ、やっぱり一番は純也だな!」
嬉しそうにギュッと抱きしめて言う。暖かくて、思わず寝てしまいそうなくらい安心出来る優也の胸は静かに鼓動を打っていた。不意に優也のポケットに触れたら、何かが入っていることに気が付き、取り出してしまった。
「え、、、」
「ん?どしたの?」
「あ、、、いや、、、なんでもない」
「ふーん。あ、そろそろ帰るか。これ以上遅くなったら学校から出れなくなるし」
「そ、だね、、、」
優也のポケットに入っていた、鍵。
僕の家のと、同じ形の。
優也の家の鍵とは、違う。
なんで、、、?
ぐるぐるする頭を必死に抑えがら、優也と手を繋いで帰り道をゆっくりと歩いて帰って行った。
帰るとき、純也の様子がおかしかった。まだ今朝のことを気にしているのかと思って黙ってたけど、変に手を出さない方がいっか。だって、
「嘘がバレたら、大変だもんね♪」
〜次回へ続く〜
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