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ut「(スパーッ)」
「………」
1人くつろぐこの喫煙所で
僕は浮かない顔をしていた。
心が安らぐような、
不安を煽るような。
自分の心の全てが見えるようで、
実は何も見えていない。
何かを考えているのか
はたまた何も考えていないのか。
自分の全てが分からなくなるこの感覚は
僕にとっては快感だった。
zm「大先生……?」
ut「ッ!?」
今、1番会いたくない人___
いや、会いたかったのか。
それでも僕は
この優しい脅威を拒絶してしまった。
zm「大先生!会いたかったんやで?仕事場行ってもおらんかったから探しとったんやけど…」
「なんで医務室来てくれんかったん?」
「……なぁ、ちょっと話そうや…」
そう言って僕の手を握る。
訓練の日々で豆だらけになっている
あたたかくて
優しくて
たくましい手。
でもそれは昔の話で
今はやせ細っていた。
すぐに折れてしまうのでは無いか。
そんな不安もよぎったが、それはすぐに去っていった。
ut「(パシッ)」
zm「ぇ…?」
僕はzmの手を払い除ける。
今にも泣き出しそうな
もう泣いているのか
酷く歪んだその顔は
寂しさ、悲しみを表していた。
ut「僕には関係ないやろ……」
「ほかのみんなの方が優しいし、話聞いてくれるやん。」
「もう僕に構わんといてや」
少し早口で
勢いに任せて口を動かした。
その場にいることが気まずくなって
逃げ出した。
あんなこと言うつもりじゃなかったのに
焦りが先走って
心にもないこと……
僕最低じゃん…w