アレンのアドバイスを受けて、ヴァンに自分の大切さを思い知らせるつもりが、ヴァンはルクレシアを置いて出かけてしまった。
忌まわしき白い鳩が、また文を届けたのだ。
まだ陽が照る時刻に呼び出す娼婦も娼婦だが、のこのこと会いに行くヴァンもヴァンだ。
ルクレシアとの関係を修復することより、娼婦との関係を強めに行ってしまうとは。
――もうヴァンに意地悪をやめようよ。ヴァンもルーも……寂しそうじゃないか。
ムスカの言うように、やり過ぎた感は確かにある。
達成感も満足感もなく、ただ虚しいだけだ。
娼婦よりわたしの方を大切にして、と言えばいいことはルクレシアもわかっている。
しかしこちらが言わずとも自発的に気づき、自分を優先してほしいのだ。
それが言えないのは、この気持ちが主人の持つものではないか*************************
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